脳死ラブコメを書いたら大変なことに!?

梅里遊櫃

第1話 偶然が偶然を呼んだ

 私はいつものように友人AとX上のスペース機能(グループ通話のようなもの)で話していた。


 どういうことだろうか、そこに某書籍化作家さんが現れた。


 以前から懇意にしていた先生に私は「梅里先生」と呼ばれ始めていた。

 

 そのAは若い頃の私と思考が似ていた。否、酷似していた。

 Aと私が歓談しているところに先生がスペースで会話に初参加したのだ。

 

「初めてなんです。上がるの」

「じゃあ、私たち初めてもらっちゃったんですね」


 ウキウキとしていた。

 一緒に脳死でホラーでミステリーでラブコメと言い張る作品を書くことにも、乗り気になっていたし、先生の初めてにもウキウキしていた。


 私は言った。

「先生そんなに楽しそうなら参加しちゃえばどうです」


 その30分くらい後、唐突に送られてくる文章。

 とっとと書き終えていた私は、来るなんて思っておらずびっくりした。

 クオリティもさることながら、これはもしかして大変なことが起きているのではないだろうか。

 走馬灯のように駆け巡るこれからの展開。


「リツイートしないでくださいね」

「俺が宣伝したら○PV行っちゃうよ」


 そんな冗談を交えながら進んでいく、実際のストーリーと現実。


 私とAは友人Fくんも巻き込むことに成功した。

 今参加しているのは4人。

 だが、これは夢じゃないか。

 一度寝たが、夢ではなかった。


 私はカクヨムを二週間前に始めたばかりの創作論の人間だ。

 脳死で書くなんてと思いながらふざけてやったのに、起きたらPVが普段より伸びているではないか!?


 目を疑った。


 そして知った。近況報告を。



 先生、やりましたね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る