ゴーストボーイズシェアハウス
@sinkaiolca
第1話 6LDK!?
ドンドンドンドンドン!!!!!!
ギャハハハハハ!!!!!
ワイワイワイ!!!!
────深夜2時。
「もう、無理だ…!!!!!!」
「引っ越してやるーーーッ!!!!!」
と決心してじいちゃんに伝えたのが先週。
「丁度ええ、ならわし良いとこ知っとるで」
じいちゃんが紹介してくれた物件に引っ越すことになったのが先日。
「……これが、6LDK………………!?」
俺は今、3階建て一軒家の玄関の前にいる。
今までずっとアパートのワンルーム暮らしだったんだぞ……
6LDK……
一軒家……
ガチャ。
じいちゃんに貰った鍵でドアを開ける。
「うお……」
思わず息が出た。
綺麗にクリーニングされた廊下の先、横側。
既に部屋のドアが2つも見える。
実家でしか見たことない家の中階段。
そして奥には広いリビング。
これからこの家が……俺1人のものに……!?
1人で……使い放題……!?
「「嘘………………」」
あれ?
今俺の声、なんか変じゃなかったか?
なんか、2重に聞こえたような……。
それに気のせいか……
廊下の壁から人が出てきたような…
ピンク髪の…男?
「みんなーーっ!!みてみてみてっ!!!新しい住居人さんだよっっ!!!!」
は?
まてまてまて、誰だ!?
俺以外に人がいる!?
泥棒!?
「うっせ!騒いでんじゃねーよ…」
するりと反対側の壁から現れたのはオレンジ髪の男。
……壁!?
「あーあ、可哀想に…。またこんな"""幽霊物件""""に捕まるやつが現れるなんてなぁ」
「幽霊物件んんんんん!??!?!?」
俺はしこたま驚いた。
驚いて叫んだ。
だが、するとどうだ。
目の前の2人も同じように目を見開いて、ポカンと口を開けた。
ピンク髪が指をさして口を開く。
まるで幽霊を見たような顔で指をさして…
「み……」
「見えてる……のぉ……!?」
う、嘘だろ……!?
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