一章まとめ(一章終盤までの重要なネタバレあり!!)

 一章のラストまでお読みいただきありがとうございます!

 だいぶ長くなっているため、現時点での用語やキャラクターの情報まとめを作りました(一番始めに入れた用語・キャラクターまとめの更新版です)。

 少しでも物語を把握しやすくなれば幸いです。


 一章終盤で明かされる情報などが多く入っているため、一章未読の方は読まないことをお勧めします。









用語集


・ルサウェイ大陸

 今作の舞台である巨大な大陸。


・『魅魁みかいの民』

 戦闘や殺人の技術に美を感じる集団。今の人数は百人ほどで、大陸のどこかの地下にある町『エクリプス』で隠れて暮らしている。自分達の存在が明るみに出ることを恐れているため、『魅魁の民』のことを知っている者は皆殺そうとする。

 時折、『民』数人で地上に出て小さな村を滅ぼすことがある。

 三千年前は今よりも遥かに強大な集団で、ルサウェイ大陸を支配していた。何故現在ここまで縮小しているかは不明。


・ストレイ

 ルサウェイ大陸各地で見つかる、超常現象を引き起こす道具。その形は様々で、武器だったり服だったりする。かつて神の持ち物で、それがこちらの世界に迷い込んできたとされているため『迷い子ストレイ』の名で呼ばれる。

 実際は、三千年前に今より遥かに優れた技術力で『魅魁の民』が作った道具だった。神の存在自体が嘘であることになるが、どのような経緯で『ストレイ』と呼ばれるようになったのかは不明。


・キメラ

 ルサウェイ大陸各地に生息する、複数の動物の特徴を持った獰猛な生物。

 三千年前に『魅魁の民』が動物の実験により生み出したものが逃げ出し、それぞれの種が現代まで残り続けたものと思われる。


・エンディとセレネ

 二百年前にルサウェイ大陸に現れた、神の使者(とされている)。彼らが愛し合い生まれたのが、一番最初の人間。

 だが神の存在が嘘であることが明らかになったため、エンディとセレネが何者なのかもわからなくなった。


・カバ車

 ルサウェイ大陸で広く利用される乗り物。ライノスヒッポという温厚なキメラに車を引かせ、町と町と行き来する。


涅槃ネハン

『魅魁の民』の長。肉体を乗り移るストレイを持っていて、百年以上生き続けている。『民』は全員涅槃の血を引いており、その血の影響か皆強い闘争本能と涅槃への同調意識を持って生まれてくる。

 三千年前の『魅魁の民』の長も涅槃という名だったが、同一人物かは不明。


日和ひより

 ルサウェイ大陸の東側にある国。刀を使う戦士が多い地域で、苗字が名前よりも前に来るのが特徴。日和人ひよりじんの多くは『着物』と呼ばれる衣服を身に着ける。


・グリーンストーンフォン

 通称グスフォ。耳に装着して、遠距離でも会話ができるようになる通信機器。


・『碧楽へきらく繋ぐ小窓』

 通称『小窓』。『魅魁の民』が所有するストレイ。手鏡のような形で、全部で十一個ある。互いの顔を映して通話ができ、相手側へワープすることもできる。エクリプスと地上を行き来する場合はこれを使う。


・『カスタネクト』

 二つのカスタネット型のストレイ。打ち鳴らすことで、片方の近くにある物や人をもう片方のある場所へとワープさせられる。


・ルナビオン

 大陸の中心にある大都市。そこでキィの協力者と合流し、『小窓』を用いてエクリプスへ攻め込む予定。 




登場人物

・シアン・イルアス(17)

 今作の主人公。『魅魁の民』の一人として生まれたが、殺人に慣れることができなかった。二年前に『民』を抜け、今は『民』の長である涅槃を殺すことを目的としている。その理由は、かつて人を殺したことによる罪の意識から逃れるため。

 赤ん坊の頃『魅魁の民』に人体実験をされた結果、血液を操るストレイ『紅滴腫こうてきしゅ』を心臓に埋め込まれており、また不死鳥の血により死亡してもすぐに生き返る。

 以前は涅槃に殺されてもいいという考え方を持っていたが、ユキアの参戦に伴い全員が生き残る道を模索するようになる。

 類まれなる暗殺の才能があり、隠密と奇襲が大得意。

 ネズミが大の苦手。

↓AIイラスト

https://kakuyomu.jp/users/ARCADIASH/news/16818023212724507503


・ユキア・シャーレイ(ストレイとして生み出されたのは約三千年前。外見年齢は16、7ぐらい)

 今作のヒロインでありもう一人の主人公。人型のストレイで、ウサギの耳と尻尾が生えている。自分の同族と呼べる存在がいないことに孤独を感じ、本当の意味での居場所を求めて旅をしていた。

 自分との共通点を多く持つシアンに親近感を抱き、彼が死なないよう涅槃と戦うことを決意する。

 また、三千年前は戦人形として『魅魁の民』に使われていた。ストレイとしての名称は『掃滅偶人カームドゥーム』。無感情に人を殺していた過去に一度は絶望するが、シアンによって立ち直る。

 人をからかうのが好き。

↓AIイラスト

https://kakuyomu.jp/users/ARCADIASH/news/16818023212724625749


・サエン・ムクドリ(12)

 日和人の血を引く少女。ガルテラ村という辺境の村で生まれ育ったが、一年前に村が滅ぼされたことで『魅魁の民』ロシルバに復讐を誓う。

 刀型ストレイ『疾刀しっとう風束しづか』を用いる流派『閃風流せんふうりゅう』の使い手。

 強い復讐心により(本人は閃風流の名誉のためだと思っている)、壮絶な鍛錬で自分を鍛え上げた。その結果、子供らしい感情はかなり希薄になっている。

 甘いものには目がないが、決して認めようとしない。

↓AIイラスト

https://kakuyomu.jp/users/ARCADIASH/news/16818023214299485313


・シャルマ・ジナー(15)

 ガルテラ村の村長の息子。幼馴染のムクドリが復讐の道を歩み始めたため、彼女を守るため『民』と戦う。

 使用するストレイは、変形する銃『万化銃ばんかじゅうカレイドスコープ』。

 幼女の頭を撫でると幼女成分(?)を蓄積でき、それが溜まっていると驚異的に絵が上手くなる。

「マジナ」という偽名で絵を売っており、世間からは謎の天才画家として認知されている。

↓AIイラスト

https://kakuyomu.jp/users/ARCADIASH/news/16818023214299555404


・キィ・バウマット(24)

 情報屋『トラの威を借るイタチ』を名乗る謎の女性。『魅魁の民』と敵対していて、『トラ』と呼ばれる者を始め多くの協力者がいる模様。

 イタチの使い魔を多数放つストレイを持っていて、そのイタチが見聞きした情報を集められる。

 何故か年下相手でも男性は「お兄さん」、女性は「お姉さん」を名前の後に付けて呼ぶ。


・リウ・ディートウィーア(31)

 旅人を襲う凶悪な賞金首。実は『魅魁の民』の一人で、『民』の存在を知っているシアンを殺そうとする。

 使用する得物は服型ストレイ『硬線衣ルーズアーマー』。硬質なワイヤーで構成された衣服で、その一本一本を操作できる。

 人質を取ってシアンを殺そうと画策するが、ユキア達の協力もあり敗北。情報漏洩を防ぐため、自殺用ストレイ『スパイク・スパイン』を使い死亡する。


・ロシルバ(17)

『魅魁の民』の少女。『小窓』を持っているため地上で活動できるが、基本エクリプスにいる。

 一年前、階級の低い『民』を率いてガルテラ村を滅ぼした。

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