第21話

 あったま痛...

 ここどこだろ...家ではないな。スマホスマホ。机の上に置かれてるし自分で置いたのかな。更に謎が深まるけどとりあえず時間確認するか。

 

 5時14分...でもこれ以上寝れないし起きよう。

 って言っても恐らくここは人の家、あんまり他の部屋とか入ったらダメかな。いやまぁとりあえず部屋を出よう。


 扉を開くとすっごくきれいな大きな廊下に出た。お屋敷のよう、というよりお屋敷だ。

 

 でもこれどっちに向かって歩けばいいんだろう。左側は両開きの扉、右側は片開きだ。

 定石的にでかい扉のほうが開いた場所に進めるというのが決まっている。


 左側のドアにつき、そこを開くとロビーのようなところに着いた。

 

 やっぱりバイオは当てになると思うと同時に20第前半ほどの一人のメイドさん?のような人を見つけ、相手も俺を見つけたらしい。


「こんにちは〜」


「一条様ですね。昨晩は大丈夫でしたでしょうか」


「えぇと...昨晩の記憶があまりなくてですね」


「わかりました。昨日起きたことの説明をしましょう」





***






「なんと恥ずかしい...申し訳ないです」


 何故か酒を飲んで酔っ払って華音に介抱してもらって...恥ずかしすぎる。


「いえいえ、一条さんは悪くありませんから。今から朝ご飯を作りますので客室へご案内致します」


「あの...ご飯作りお手伝いしましょうか?」


 助けてもらったりベッドをかしてもらった以上、なにか恩返しはしないといけないし。


「いえ、お客様にそのようなことは」


「介抱していただきましたし一日ベッドを貸していただいておりましたしそれくらいは」


 うーん...とメイドさんは悩んでいる。


「それなら...まぁ。では、キッチンへご案内します」


「ありがとうございます」


 俺とメイドさんはさっき出てきたところのドアに戻っていき、先程選ばなかったドアに入っていく。キッチンだったか。


「今日の朝ご飯は食パンとジャム、ゆで卵にサラダを出す予定ですのでサラダを適当に作っていただけますと」


「わっかりました」


 サラダねぇ...ツナとコーンとレタスが机の上に乗っているしちらっと見えた冷蔵庫にはミニトマトもきゅうりもあった。まあそこらへんで適当に作るか。


「ゆで卵は半熟ですか?」


「はい」


 それを聞くためにメイドさんの方を見ると発酵したパン生地をメイドさんが持ってきていた。


 朝からそんなの作るんだ...すっご

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