第10話
ってか終わったけど姉さんは部活があったりするのかな?
とりあえず高等部の校舎前でまっとこ。中に入って良いのかよくわからないし前に居とけばどうせ出てくるしよきよね。
てかなんか美人さん多いなぁ...へへ、眼福眼福。
「あら、奏音」「奏音くんやないか」
そんな下世話なことを考えていたら姉さんが二条さんを連れてきていた。
「楓お姉様、これから部活ですか?」
「そうね。申し訳ないけど一人で...いやうーん...」
「部活見学っていつからやっけ?」
「明後日。うーん」
「いいですよ楓お姉様。一人で帰ります」
「いや電車って確か男性一人では乗れなかったような...」
えっまじか。確かにテレビでそんなこと言ってたような気もする。
「私今日部活ないけど連れて帰ったろか?」
いやいや二条さん、それは気まずいッスよ。
「いや椛はちょっと。。。でもしょうがないか」
マジ?マジか。出会って数時間で親密度も進展してない中一緒に電車で帰るのか。
「あ、ほんまにええんや。奏音くんは大丈夫なんか?」
「全然大丈夫です」
って言うしかなくね?
「なら...いやいやいや私の理性が持たんわ。おとなしく部活終わるまで1:30くらいやしまっときーな」
「もうしわけないけど....奏音それでいい?」
「わかりました」
はあ〜...一時間半暇だな。
「悪いけど私もう電車くるし帰らせてもらうわな」
「わかった。じゃあまた明日」
「うい〜」
***
「ねえお姉ちゃん!!!!」
「うおっ..ちょっなに」
私は家に帰ってからすぐお姉ちゃんの部屋に行った。
「私を桐ケ谷にいれてくれてありがとう!!!!!!!!」
「あぁ...はい」
なんかお姉ちゃんの反応が微妙だ。私が恥ずかしいながら感謝を伝えてやっているというのに。
「なんか反応悪いけどどうしたの?」
「椛と喧嘩してさあああああ」
椛...あぁ、二条さんね。
「二条さんと?なにについて?」
「奏音くんの存在って楓ちゃん私だけに話してたんだけどね」
「そうなんだ」
「でね、奏音くんを先に知ってたのは私だけど先に接触したのは椛でどっちのほうが好印象を持ってもらえるかっていうのを...」
「しょうもないね」
「ウッ」
そもそもお姉ちゃんは知られてもなかったんだから印象とか皆無に等しいでしょ
「私、奏音くんとライン交換しちゃったんだ〜」
「え?ほんと?」
「初めて家族以外と交換したんだって!だから私が一番いま関係深いかも〜」
「お姉ちゃんの話とかした?」
「楓さんの話をしてるときにちらっとね」
「華音お願い!!!私のこといい感じに伝えといてくれない!?頼りになるお姉ちゃんだって!」
まぁ入れてくれた恩もあるし...
「あわよくば会わせて!」
「それだけは絶対ムリ」
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