無尽蔵の魔力で世界を救います~現実世界からやって来た俺は神より魔力が多いらしい~

甲賀流

1章 エメラルドヴェール編

第1話 ダンジョンで見たそいつは……



 俺は高橋 春陽はる

 さっきまで高校の帰り道だったはずだ。

 それなのに、なぜ見たこともないような一本道を通っているんだ?

 壁も床も天井も頑丈なガラスのようなもので出来ている。

 もちろん普段の帰り道にこんな施設はない。


 そもそもなんで俺はここにいるんだっけ?

 よく思い出してみるか。

 えーっと……たしか帰り道、道路の脇に見慣れない鳥居があってそれをくぐったんだったかな。

 そして気づいたらここにいたってところか。


 つまりあれだ、これは夢ってことだな。

 明晰夢というものを聞いたことがある。

 たしか夢の中で意識があるってやつだった気がする。


 (───・・・───・・)


 さっきから幻聴も聞こえている。

 どうやら日本語ではなさそうだ。

 よくできた夢ではあるが、そろそろ目を覚ましたい。


 (───・・───・・・・・)


 定期的に聞こえてくるが、どんどん鮮明にいや、日本語に変換されているような感覚がする。


 (───・・・・・して───)


 ん?なんて?


 (空気中に魔力が見えるでしょ? 魔法を使ってそこを脱出して)


 さっきから気になっていたが、この浮いている星屑みたいなものが魔力?

 魔法とかも言ってたな。

 ほら、いよいよ夢というのも現実味がでてきたぞ。

 夢とか現実とかややこしいけども。


 (魔力を取り込んでイメージを放出するんだよ……)


 たしかにこの魔力?とやらが身体に流れ込んでくるのが分かる。

 そしてその魔力を手のひらに集まるようイメージをすると何か溢れ出そうな感覚があるが、もしかしたら本当に魔法がでる?


 まぁこんなリアルな夢を見るのは初めてだし、目が覚めるまで楽しむか。


 一本道もいよいよ終わりみたいだ。

 道を抜けると、広い空間が目の前に現れた。

 広さはだいたい、教室くらい?

 で、壁にはところどころ赤い染みみたいなのが散りばめられて……


 ───うわぁぁぁぁぁ、助けてくれぇぇぇ。


 ……!? 誰かいる!


 この叫び声……どうやらこの空間に人がいるが、人間ではない何者かに襲われているようだ。

 俺はあれを見たことがないが、知っている。

 ゲームで見たことがあるモンスター……ゴブリンである。


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この作品に出会って頂きありがとうございます😊

作者の甲賀流と申します✨️

この作品は最終話までストックし終えておりますので、完結まで走り抜けていきます🏃‍♂️


また長編2作品目『ハローワークで見つけた冒険者業が天職だった件〜ハズレ職業である武闘家から始まった冒険者人生、最上位職のマジックブレイカーに転職したので駆け上がっていきます〜』も執筆しておりますので、ぜひそちらもフォローお願いします🥺

1話はこちら⬇️

https://kakuyomu.jp/works/16818093073943603521/episodes/16818093073944654777


これからも3ヶ月にひとつを目標に長編新作を書き上げたいと思っていますので、ぜひとも作者フォローなどして頂けると嬉しいです🎶

 

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