第6話

「コックリさんはいつされていましたか?」


「私のホームルーム、授業前などに…」


担任の先生のようだ。雪見さんは先生を呼び出したけど、なにもしゃべらない。


「では、他の先生たちの前ではされていますか?」


「それが、私だけに…」


「そうですか。担当の教室を案内してもらえますか?」


「あ、はい…」


雪見さんは、ぼやーっと見てるだけだった。


「ここです」


教室にはついてきたけど。


「引き出しの中を確認させて下さい。個人情報は悪用しません」


「はい。構いません」


勝手に引き出しを探る。コックリさんの紙とか、あるかな?


「楓さん、なにしてるんですか?」


ようやく雪見さんはしゃべりかけてきた。


「コックリさんの紙探し」


「あー、なるほど。俺も探す」


先生はソワソワしながら教壇に立ってる。手伝わないらしい。


「あ!これだ」


雪見さんが見つけた。先生もやってきた。


「すみませんが、これは、本物なのでしょうか…」


「いいえ。違います。これは、適当に書いてます。だから、威力はない」


雪見さん、本当に?わかるの?


「そうなんですか?では、なぜ私に不運が?」


「それを調べています」


「早くして頂けますか?私だけこの学校に残っているので、あまり長居すると、怪しまれてしまいます」


「早目にやりますね」


雪見さんは適当なこと言ってる。

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