10話目 実戦
森は冒険者ギルドを右に曲がるとある。
森の入り口には門があり、門番の騎士が2人いる。門の近くには騎士団の詰め所みたいな建物と僕たちの家がある。
やっぱりここは現実だから、ゲームみたいに森の場所ごとに魔物がいる場所が決まってるわけじゃないし、門番がいるとはいえ魔物が入ってくる可能性もあるから森の近くで住んでいるらしい
「クロエ、森から出る時は門の騎士にギルドカードを見せるのよ」
お母さんと一緒に騎士さんにギルドカードを渡すと、騎士さんは10秒くらい確認して返してくれた。朝は冒険者や商人が並んで混むこともあるらしい
「どうぞ」
そして、騎士さんが門を開けてくれた。
森は木がたくさんあって。見渡してみると、ホワイトラビットやスライムだと思う、生き物がいた。
スライムはぽよぽよしてそうな透明で割と目を凝らしてじゃないと見えない。
ホワイトラビットは名前の通り白いうさぎって感じがする
「じゃあ、早速倒してみて。森は燃えるといやだから……いや、消火すればいいか。クロエ、できるだけ森を燃やさないように倒してね」
「分かったよ〜」
僕は目の前のスライムに向かって人差し指を銃口のようにしてテニスボールほどの炎を放つとスライムは燃えて溶けた。
スライムの丸い核はどこにもなかった。
あ、そうだ。ステータスオープン
【Lv】2
【MP】83
【STR】20
【DEF】20
【AGI】20
魔力は使ってるからわからないけど…STRもDEFもAGIも2倍になってるから、魔力も2倍になって100なんだと思う
「倒せたわね、レベルは上がってた?」
「うん、2になってたよ」
「その調子で暗くなりそうになるまでは倒しててもいいわよ」
次はホワイトラビットを倒そうと思ったけど、あの可愛いのを倒すのは割ときついな……倒すか
「あ、ラビット系の魔物は毛皮とか肉も取れるから綺麗に倒せると冒険者ギルドで買い取ってもらえるわよ」
「そっか、うさぎのお肉美味しいもんね!」
そっか、綺麗に倒した方がいいのか。
火を使うと毛が焦げちゃうよね、そうだ、森にいるんだから草魔法を使ってみたい。草魔法だと、周りの植物を成長させたり、動かしたりできるのかな?
試しに、周りの草に集中して動かしたり成長させようとしたけど、何も起こらなかった。
よくよく考えたら別に水の球をぶつければ済むのではないかと思ってしまった。
パシャ ドン スー
…………水の球を全力で頭にぶつけたらうさぎさんは若干飛んで多分死んだ
「綺麗に倒せたわね。クロエほどの年齢でこんなに綺麗に倒す能力がいる子はあまりいないわよ。倒したホワイトラビットは私がもっとくわね、帰る時にギルドに出しにいきましょう」
そう言って、お母さんはホワイトラビットをどう考えてもホワイトラビットが入るとは思えない袋に入れた。マジックバック…あるのか。目標はマジックバックの獲得にしようかな……
お母さんは僕がみてることに気づいて言った
「このバックはね、ダンジョンで出てきたんだけど…マジックバックって言って見ためよりももの多く入れることができるのよ。あんまり持ってる人は多くないけどね」
この世界のマジックバックはそんなに多くないっぽい。便利そうだから割と欲しいなと思う
____________________________________
グミって美味しいですよね、異論は認めます
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます