第3話

今回の旅行では、あまり計画性のない移動が多く行われておりました。

リマに一週間くらい滞在したのち、アヤクーチョへ二週間くらい滞在(その間にホールを開けた)、そうしてまたリマに戻り。

ちなみに、リマからアヤクーチョへは340キロあるそうです。

東京から京都へ、三千円の夜行バスでほいほい移動しているような感じでしょうか。

ここまでは、PさんのほかにMPご夫妻も一緒に行動していたのですが、ここでご夫妻は日本へ帰国されました。


その後、Pさんとともに慌ただしくクスコへと向かいます。

数週間後にリマでPさんのコンサートがあるので、その間クスコで遊んでおこうという魂胆です。

一人の時はバスを使うこともあるのですが、24時間かかりそれなりに疲れるので(体力があれば景色の変化を存分に楽しめるというメリットもあるのですが)、この時は飛行機で向かいました。


霧のため飛行機が遅れたので、空港の宝飾品店を見にいきました。

ミラフローレスのメルカドにある、Pさんの知人が経営している宝飾品店にあったのと同等の商品が、ものすごい値段で売られているのを見て、お土産はここでは買うまいと心に誓いました。


ピアスホールを開けて二週間ほどが経過した、クスコ滞在中のある日、油断して、7mmくらいあるチャカナピアス(チャカナ…インカクロスともいう)につけかえたのですが、予想通りトラブルが…。


・ピアスの面積が大きくなったため、指など当たりやすくなり、自然とホールを刺激することになった。

・ピアスキャッチャーが大きめの物だったので、耳の裏に当たって腫れてしまった。


ファーストピアスよりやや大きくはあるものの、まあちっこいピアスだから、と油断した私がうかつでした。

やはり慣れるまでは、やや飽きてしまうくらい小さいピアスで我慢していおいたほうがよかったのでした。


また、ほかにも問題がありました。

ラインストーンピアスは、正面から見ると4mmの大きさがあるのですが、絞られていく形状なので、横から見ると、耳に接している面積はほんのわずかしかありません。一方、チャカナピアスは耳と接する部分も、見かけと同じだけの面積があります。

初期の頃は、ピアスの脱着もホールへの刺激となるため、シャワー時にも外せません。ということは、チャカナピアスをつけたまま洗ってもホール付近の汚れは十分落とせなくて、汚れがたまり雑菌が繫殖しやすくなるのでした。

そういうわけで、慌てて元のラインストーンのピアスに戻しましたが、ホールに傷がついてしまったので、回復が遅れてしまうようでした。

ファーストピアスはすぐに付け替えないよう気を付けましょう…。

(十代の若者だったら回復は早いかもしれませんが)。


クスコでは、いたるところ宝飾品が売られていました。

お店の中ではもちろん、路上でも、歩き回りながら売り歩く人もいます。

路上だからといって粗悪な品が売られているわけではなく、最初は安い商品を見せられることが多いですが、「もっといいのが欲しい」といえば、ちゃんとシルバー950の品も見せてくれます。

スペイン語に慣れておらず、値切るときに90と70を間違えて言ったら、「それはないわよ」と怒られてしまったこともありました。(そうして中間くらいの値段に落ち着いた)。

すべての人が善良な商売人かどうかはわからないので、慣れないうちは注意したほうがよいかもしれませんが。


こんなにたくさんお土産屋さんがあって経営は大丈夫なのか、と心配する必要もないくらい、クスコは大勢の観光客でひしめきあっていました。

プラスチック製や、、針金製のような廉価なものも多く売られていましたが、帰国後に使わなくなってしまったらちょっとさびしいので、私は銀でできた高級品ばかりを買いあさってのでした。

クスコでは、貝や石を使った細工のものが人気があるようでした。

かわいい女の子がいる店によく行っていて、あまりたくさん買っているのも不審なので「お友達用なの」と言ったら「お友達がたくさんいるのね」と言われました。

たまには違う店へ行こうということで、ほかのお店へ行ったら、その女の子のお母さんのお友達がやっているお店のようで、また彼女に遭遇してしまいました。

たくさん買ってもらえてよかったと同時に、この人どれだけ買うんだろうと思われていたことでしょう。



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