第16話 Halloween party
緊張してきた。ハロウィンパーティー。何をするのか、僕にはわからない。仮装が僕の緊張を高めているのは言うまでもない。
チャイムが鳴った。誰かがやって来たようだ。
「
「ありがとうございます。ゆんちゃんのお母さん、今日はお世話になります」
「うんうん。3人とも赤ずきんと警察官がきたわよー!」
「伊藤さん、後ろの子は……警察の方?」
「あ、香くん。メイドさんかなあ? すごく似合ってるよ! それと、この子は
僕、また『似合ってる』のか。
「ちょっと茉生、自分で説明するよ!」
愛桜ちゃんは茉生ちゃんの前に出て話し始めた。
「えっと、改めまして僕、
あれ、茉生ちゃん手芸部だったんだ。
それからまたチャイムが鳴り、
「
意外と
「あ、あのもう皆さん
由紋ちゃんはドアを開け僕らを案内した。
「そうね。よし、下の客間に案内するよ」
「改めてお集まりいただきありがとうございます。みんな格好よく、可愛くなってきてくれて超嬉しいです。今回、茉生、雫、里美、それと私。それぞれが企画を用意しています。私は企画を全て把握しているので進行は私がさせてもらいます。まず茉生ちゃん、お願いしても良い?」
なんか、こんなしっかりしてる人だったんだ。雫と共謀して僕をおめかししてくれるから、変な人だと思っていた。
「わかりました。
「あいよ」
「えっと、私が持ってきたのはトランプゲームです」
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