第2話補足 トランプ氏再選の原因
報道を見ているとハリス氏が優勢という読みだったみたいですね。というか、そういう願望だった気もします。
今回大統領選の速報でアメリカの地図を赤の共和党トランプ氏と青の民主党ハリス氏に塗り分けたものを見ました。ニューヨーク周辺、シアトル・カリフォルニアの西海岸、シカゴ周辺の都市部だけハリス氏が勝って、地方はほぼトランプ氏でした。つまり、大都市と周辺にアメリカは分断しています。労働者階級の共和党トランプ氏と富裕層の民主党ハリス氏の2分化がすなわちアメリカの現実です。
以前の分断は西(アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ、日本等)と東(ソ連・ロシア、東欧、キューバ、中国)と世界的な地図で描けました。あるいは先進国と発展途上国という南北問題がありました。
東西・南北という分断のおかげで、特に西側先進国の国内はイデオロギー的に一枚岩だったし、発展途上国からの搾取により貧困層というものが国内に存在しなくて済んだのです。
それが東側の資本主義化とグローバリーゼーションにより富の再配分が起こりました。結果として世界から発展途上国が減り、搾取の相手先が発展途上国から自国あるいは世界の大衆に変わったのです。中国・韓国・南米・アフリカ・東南アジア各国が発展しました。そこを先進国とりわけアメリカが市場化して行きました。
GAFAの規模・業績や金融指標の非現実的な成長とはすなわち一般大衆から集めた富です。その富は富裕層・資本家に集中しています。だから2極分化が加速しているのです。つまり、グローバルな産業基盤とか既得権益、資本主義とはつまり富裕層のために存在するのです。
ただ、それだと大衆・貧困層の不満が富裕層に向かうので、男女、LGBTQ、人種の対立を報道があおるのです。環境問題という幻想によって新しい危機を作り、排出権取引やEVの新しい儲けの手段を無理やりでっち上げます。
ウクライナだってガザ問題だって白人の既得権益の争いでしかありません。それを世界的問題と称しているのです。白人は東南アジアや東アジアの人種問題には無関心です。
ウイグル問題は中国が力をつけないように牽制しただけです。やる気が感じられません。ウイグル問題は重大な問題ですが、欧米の関心は黄色人種の人権ではありません。ウクライナとはまるで熱量が違います。東南アジアの問題には全然感心がありません。
北朝鮮の核保有を正当化する主張だって、見方を変えれば欧米の核に裏付けられた既得権益に対する挑戦です。メチャメチャな様で言っていることは一理あります。
世界の戦争や安全保障問題は、アメリカの国内に政治的・経済的に影響すれば問題だけど、経済的に+になる分には関係ないよとトランプ氏は言います。
こう見てみるとトランプ氏の言っていることがかなり正論に近いと思います。本来政治家は自国ファーストであるべきです。トランプ氏が大統領になったときに日本が準備するべきなのは、日本にとってはマイナスになる可能性が大きいので日本も保護主義をとる必要があるという話なのです…本来は。
日本における報道・放送・文化人など特にテレビで解説している人は、グローバリゼーション万歳、ポリコレや環境問題が正しいで来ています。今更否定できないのです。あるいは欧米諸国の知識人が言っているので正しいという脳みそ停止です。
だからトランプ氏をたたくのです。というよりトランプ氏を非難することで、自分を擁護しているのです。国民に保護主義は悪だと洗脳しているのです。
そして、中国マネーで政治も報道も動いているので中国の批判も出来ません。つまり、報道にいる人は富裕層であるということです。世界の枠組みが壊れると損をするのです。自動車産業の枠組みが変わると困るからトランプに反対するのです。
そうそう、女性の働く権利だって、消費者を増やして搾取する対象を増やすためのものです。つまり、大衆化計画だし、3号被保険者や103万円問題の逆説です。
つまり、グローバリゼーションの既得権益で今、世界の分断は南北・東西から貧困層と富裕層になった。男女、LGBTQや環境問題などがなぜ起きているかは、ここから考えれば簡単です。仮想敵の矛先を変えて、新しい儲けの手口を見つけたのです。
大衆も力はないですが馬鹿ではない。いや馬鹿ですが富裕層のうさん臭さはわかる。だから、トランプが再選したということです。翻って立憲民主党は大衆の見方になるような政策が出せていますか?
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