11話

 あなたが目を覚ますと、見慣れないが見慣れた内装の部屋だった。

 体を起こし、目元を擦って背伸びをすると、たっぷり眠った心地よい感覚が体を満たしていた。


 ベッドから降り、あなたは給茶機に水差しから水を流し込むと、内側に松ぼっくりを放り込む。

 よく乾燥した松ぼっくりは天然の着火剤でありつつ、燃料としても優秀だ。

 松ぼっくりは瞬く間に燃え上がり、給茶機の内部で火をあげる。


 給茶機の独特なところは、内部が空洞になった二重構造になっていることだ。

 内部で火を焚くと、円筒となっている部分では下から上に空気が通り、煙突効果によって強力な燃焼が起きる。

 さらに、水タンク部は円筒状になっているため、全面から燃焼の熱を受け取り、極めて効率的な加熱が得られる。


 寒さ厳しい場所において、素早く、そして大量の水を沸かして保温し続けるための知恵だ。

 ここは寒くもなんともないが、素早くお湯を沸かすという能力は十分役立ってくれる。


 瞬く間にお湯が沸き上がり、給茶機の蛇口を捻ってティーポットにお湯を注ぐ。

 あなたは暑かろうが寒かろうが、目覚めの一杯はホット派だった。


 今日は珍しい一人寝の日だったので、たった1人の静かな時間をあなたは楽しんでいた。

 お茶の香気と味をゆったりと楽しみつつ、あなたはこのバカンス中の予定を組み立てていた。




「……それで、真っ先にやることが穴掘りってなに?」


 あなたは湖畔から少し離れた場所で、穴を掘っていた。

 理由は何のことはなく、エルグランドの湖水地方における伝統的な熱気浴の設備を造ろうとしているのだ。

 夏なので入浴は水浴びで事足りるが、せっかく湖水地方にいるのだからと作ってみることにしたのだ。


「へー? 蒸し風呂? 北方の山間では主流って聞くわね、どんな感じなの?」


 こちらのものと同じかは分からないが、温水浴とはまた違って気持ちいいとあなたは答えた。

 あなたの母がこの熱気浴を好んでいたので、移動式の熱気浴場の作り方はよく知っていた。

 あなたの母はべつにこの熱気浴が主流の地域出身ではないのだが、なにかしら感性に合ったのだろう。


 あなたは地面をスコップでバンバン叩いて硬めた後、土を盛り、かまどを造る。

 そのかまどに石を盛り付け、内部でバンバン火を焚いてガッチガチに焼き固める。

 そうしている間に骨組みを造り、ハイランダー伝統様式のテントを組み立てる。


 内部で火を焚き、土と石で作ったストーブで蒸気を発生させ、テントでその熱気を留めるわけだ。

 常人なら半日がかりでも、超人的な身体能力を持つ冒険者なら小一時間で造れてしまう。

 あとはかまどが焼き固まって安定するのを見守るだけだ。適宜補修していかないと崩れてしまう。


「案外手軽なのね。せっかくだから、私にも使わせてちょうだいね」


 もちろん全員に開放する予定なので、あなたは快く頷いた。



 傘を立て、デッキチェアを置き、あなたはそこに寝そべる。

 体を冷やすといけないので毛布でお腹を覆い、色付きガラスで作った眼鏡をかける。

 すぐそばのテーブルにはジュース、甘いお菓子、軽食を所狭しと並べる。


 湖水の上を撫ぜて温度の下がった風がそよぐと、ひんやりとして心地よい。

 エルグランドの湖水地方よりも快適だった。あそこは夏場でも20度を下回るので少し寒い。

 ここは少し気温が高いが、風がひんやりしているお蔭で気にならない。

 

 そうしたのんびりバカンススタイルを完成させて、やることはサウナ工事だ。

 だらだら昼寝をしたりしつつ、サウナのかまどにちょこちょこ手を加えていく。

 湖に身を浸している女性たちの姿を眺めながらのんびりするのは至福の時間だった。


「ご主人様、このジュース飲んでもいいですか?」


 そのうちの1人、水着姿のサシャが湖から上がって来ると、喉が渇いたのかそう言い出した。

 あなたはもちろん快く頷いた。仮に血を飲ませろと言われてもあなたは快く頷く。

 代わりに、ジュース代として、頬にキスが欲しいなと、あなたはそんなおねだりをした。


「ふふ、頬でいいんですか?」


 などと悪戯っぽく笑うサシャは成熟した少女の香りを纏っていた。

 かつての初々しい姿もすばらしかったが、こなれた感のある姿もすばらしい。

 デッキチェアに膝を突いて、そっと顔を寄せて来たサシャと熱い口づけを交わした。


 サシャの滑らかな肌の上を滑り落ちていく水滴が、なにやら妙にいやらしく思えた。

 どうしてこう、この可愛いペットはあなたの情欲を掻き立てるのだろうか?

 今日はどの子を食べようかと熟慮を重ねていたのに、この調子ではまたサシャである。


「はぁ……ね、ご主人様」


 あなたは目線で何かと返事を返すと、サシャが色っぽい流し目を送って来た。


「今夜、ご主人様のお部屋に遊びに行ってもいいですか?」


 そう言いながら、あなたの手を握るサシャ。あなたは優しく微笑んで手を握り返す。

 そして、身を起こすと、サシャの頤に指を添えて、優しい口づけを交わした。


「ん、あ……はぁ……ふふ、今晩、遊びにいきますね」


 大歓迎。そう答えつつ、あなたはテーブルの上のジュースを注いでサシャに渡してやった。

 ぐいーっと勢いよくサシャがジュースを飲み干し、満足そうに溜息を吐いた。


「ぷはー。ごちそうさまです……他の人たちにも教えてあげたほうがいいですよね?」


 あなたは笑顔で頷いた。サシャにはあなたの意図がよく伝わっていた。

 あなたは使用人たちに対し、これ見よがしに飲み食いする姿を見せつけるためにこんなことをしているのではない。

 使用人たちにキスをおねだりするために。その代金としてジュースやお菓子を用意しているのだ。

 この大陸に来て最も付き合いの長いペットなだけに、あなたの考えはお見通しだったようだ。


「じゃあ、私また泳いできますね。みんなにも教えてあげます」


 そう言ってまた湖に突撃していったサシャ。

 使用人にもランクがあり、下級の使用人ほど普通は年若い。

 サシャは年若い使用人たちとはそれなりにフランクな関係を築いているらしい。


 まぁ、ポジションで言うとサシャも使用人なのだ。フランクになれるのは自然だろう。

 具体的な職業で言うと代書人、スクライブだ。読み書き技能があるので自然な流れと言える。

 そのため、メイドたちのラブレターの代筆などを頼まれることもあって余計に仲が良くなるとか。


 そう言う意味で一番謎のポジションなのはフィリアかもしれない。

 まぁ、客人のポジションで滞在していると思えば不自然でもないが。

 レインもなんだかんだ謎だが、ポーリンの後継者と言う意味で考えるとさほどに変でもない。


 そう言えば、そろそろ新しい使用人のことも考えなくてはいけない。

 王都屋敷を回す最低限の人員は揃えたが、あなたからするとまだ不足している。

 サーン・ランドが活動の主軸である今はいいが、いずれはちゃんと使用人を充実させる必要があるだろう。




 テントサウナが無事に完成し、薪を盛大に燃やして熱気を高めていく。

 夕食の後くらいには、素晴らしい熱気に満たされることだろう。

 夕食は釣り競争をしていた使用人たちの戦果を調理していただいた。


 フリッターにしたり、フライにしたり、焼き物にしたり。

 いろんな調理方法で調理された魚たちは素晴らしくおいしかった。

 薄焼きパンが気に入らねぇ! とパン焼きに凝っていた者もいたりして、食卓の充実具合は素晴らしかった。


 夕食後、セイフティテント内のホールであなたは酒を飲んでいた。

 使用人の話をするならレインの同席は必須で、レインを釣るなら酒が手っ取り早いからだ。


「新しい使用人ねぇ。最低限はいると思うけど」


 あなたは頷いた。たしかに最低限はいる。だが、足りない。

 元々、貴族の王都屋敷であったので、本拠と言うわけではない。

 そのため、あのレベルの屋敷にしては足りない使用人があるのだ。


「まぁ、来客を想定した屋敷じゃないから……あ、そっか。あなたの場合、王都屋敷が本宅になるから足りないと困るのね」


 その通り、パーラーメイドやフットマンと言った、見せる部類の使用人。

 客を迎えることを前提とした屋敷ではないためか、そうした者がほとんどいないのだ。

 まぁ、べつにいなくて困るというほどでもないが、いた方がいいのはたしかだ。


 あなたは基本的に専門職を用意して、仕事を細分化した方が個々の仕事の効率が増すと考える。

 そのため、接客を主要な業務とする使用人の1人や2人は用意しておいて損はないと考えているわけだ。

 自宅に女を増やすことに関してあなたは強い意欲がある。あなたは女性の雇用創出にこの世で最も熱心だった。


「容姿端麗な者が必要なのよね。フットマンはあなた、要る?」


 要らないけど要る。フットマンをやってくれる野生のボーイッシュ美女でも転がっていないだろうか。


「まぁ、探してみるわ。そう言う人材斡旋業者もあるし……あとは?」


 あとは、医者だろうか。薬師でもいいが。

 凄腕である必要はないが、最低限信頼のおける腕の持ち主がいるとよい。


「専門職ぅ……何か免許があるとかではないから、信頼のおける腕って難しいわよ……コネを使った方がいいわ。誰かない?」


 同席している者たちに、レインがそう問いかける。

 サシャとフィリア、そしてあなたと言ういつものメンバーなので、とりあえず聞いてみたと言った調子だが。実りある答えは期待してはいないのだろう。


「薬師は……修道院では、年配の方たちがその手の知識を継承してますからね……心当たりはないです」


「うーん、お医者様ですか……腕のいい薬師ならスルラにいたんですけどね……私の読み書きのお師匠様でもあります」


 知り合いと言うことだろうか。引き抜けるなら引き抜きたいところである。


「あ、いえ……私が売られる前に亡くなられてしまいまして」


 では引き抜きようがない。まぁ、死に方次第で蘇生も出来るが。

 そうまでして雇うほどかと言うと、そうでもないと思われる。


「死に方ですか。よく分からないんですよね」


 よく分からない、とは。


「眠ったように亡くなってたんですけど、そんな風に死ぬようなお歳ではなかったので。まだ、40歳になったばかりくらいのお歳だったはずですから」


 そのくらいの歳だと、疲労が溜まり過ぎて心臓が止まったか、脳の血管が詰まったかの可能性が高い。

 過労が限界を超越すると、本当に死に至ってしまうのだ。睡眠不足で人は死ぬ。


「うーん、どうでしょう……その辺りはよく分からないです。腕は本当によかったらしいとしか知らなくて……貴族にも度々呼ばれるくらいの腕だったらしいです」


 そう言ったところで、レインがピクリと眉を上げた。


「それって、もしかして薬師クロモリのこと?」


「あ、はい。そうです。ご存知でしたか?」


「有名だもの。渇水病の第一人者って言われる薬師よ。サシャと知り合いだったのね」


「はい。変わった方でしたけど、いい人でした。私のこと、サシャ先輩って呼ぶんですよ、あの人」


「なんで……?」


「なんででしょう……?」


 サシャも首を傾げるが、サシャに分からないなら他のだれにもわかるわけもない。

 その、薬師クロモリなる人物に聞かない限りは分かることはないだろう。

 ところで渇水病とはなんだろうか。聞いたことがない病である。


「ああ、渇水病って言うのは喉が渇く病気なんだけどね。長患いすると、他にも色々悪いところが出て来るのよ。手足が尿に溶け出して、眼が見えなくなったり……」


「贅沢病の一種ですね」


 フィリアが侮蔑したような声音で言った。それにレインが苦笑した。


「そうね。貴族でもなければ渇水病になる人間はいないもの。贅沢病って言うのは確かね」


 あなたは自身の知識を浚い、サイフォン病のことかとあたりをつけた。

 患うとまるでサイフォンのように尿を出し、やがて渇き衰えて苦痛と共に死に至る。

 長期に渡って患うと、手足が腐り落ちる、失明、手足のしびれ、立ち眩み、神経障害などなどの合併症が出る。


 かつて、エムド・イルの超科学文明においてはパンクラスの妙薬と言う特効薬が存在したとされるが……。

 それにしたって、生涯に渡って服用し続ける必要があったと言うから根治のための薬ではなかったようだ。


「まぁ、渇水病のことはいいのよ。薬師クロモリって、結構弟子取ってたわよね? スルラにいないの?」


「何人かいますけど、信頼が置けるかと言うと、ちょっと……」


「微妙なの?」


「その、薬師としての腕はいいのかもしれませんけど、ぼったくるので……」


「あー……」


 まぁ、薬師などぼったくってナンボの商売ではあるが、屋敷内でボラれても困る。

 そう言う意味では微妙だ。調教するとか洗脳するとかで対応してもよいが、面倒だ。

 しかたがないので、薬師探しは気長にやってもいいだろう。そう簡単に見つかるものでもない。

 そもそもあなたがいない時に、屋敷内で発生した傷病者の応対をして欲しいだけなので、必要不可欠と言うわけでもない。


「ああ、そうなの。他には?」


 あとは代書屋。メイドたちがラブレターの代筆を頼む分には町中でやってもらえればそれでいいのだが。

 どうもレインから漏れ聞こえる話からすると、貴族間の手紙のやり取りには面倒な作法などもあるらしい。

 また、特殊な表現方法などもあるため、まだまだこの大陸の読み書きが完璧でないあなたには代筆者が必要だった。


「私、代筆できますよ」


「貴族向けの手紙ってことよね。さすがに読み書き出来るだけじゃ無理よ。文字の書き方も独特の文化があるし……」


「いえ、それも出来ますよ。私、4年かけて読み書きの修行したので」


「は?」


 サシャが魔法のかばんから筆記具を取り出し、恐ろしく整った文字を書きだした。

 まるで活版印刷したのかと思うほど美しく整った文字だ。

 手書きでこんな文字が書けるのかと驚嘆させられた。あなたにもできない。

 サシャの手が躍る都度に美しい文章が記されていく。

 ゆがみもズレもなく、完璧な長方形の形に文章が整えられていく。


 やがて一連の文章を書き終えると、紙面のアウトライン、枠線を手書きし始めた。

 フリーハンドだというのに恐ろしく精密な線が描かれていく。

 数分かけて描かれていくと、やがて初めから完成品の便せんに記されたのかと思うような手紙が出来上がった。


「こんな感じです」


「ウソでしょ……なんでこんな高度な文章が書けるのよ……」


「……見たことのない単語がたくさんあるんですけど、これなんですか?」


「貴族言葉ってやつよ。ちょっと暗号文めいた、貴族間じゃないと通じない独特の単語があるの。ジョリーとかヤンクスとか。あと、同じ単語でも別の意味として使ったりするわ」


「なるほど、変な文章はそう言う……ここのナシを踏んづけるってなんですか?」


「階段を上るって意味よ。韻を踏んだ、言葉遊びね。こういうのが無いと、つまんない文章を書くとか、下品な文章って言われて敬遠されるわ」


「意味が分からないんですけど???」


 フィリアが首を傾げているが、あなたにも意味が分からない。

 未知の単語がたくさんあるし、未知の文法と謎の諧謔がある。

 もしかすると、この国における文章作法はかなり難易度が高いのかもしれない。


「凄いレベルが高い文章だわ……ここの、我らはその覚書を読み耽るってどういう意味?」


「逆から読んだら分かると思います」


「逆? あっ、これ回文だったのね。ええー……これ、サシャがいま考えたの?」


「はい」


「そうなの……いや、このレベルの読み書きができるとは思ってなかった……」


 レインが驚愕しているあたり、サシャの読み書きのレベルはかなりのものらしい。


「かなりなんてもんじゃないわよこれ。前に金貨500枚でボられてるって言ったけど、あれ間違いだったわ。金貨500枚なら安いもの。そもそも奴隷として買えたのが奇跡だわ」


「え、サシャちゃんの読み書きレベルってそんなに……?」


「普通、このレベルの読み書きが出来るのは貴族の中でも教養の高い層よ。もしくは、王宮に出仕して、王族の代筆の任を代々任されて来た家系とか……」


「じゃあサシャちゃんって王族の代筆ができるんですか!?」


「技術的にはたぶん……? そう言うのは代々それを任されて来た家系の出って言う信用も必要だから、実際になれるわけではないけど、技術的には同水準じゃないかと思うわ」


「つまり、サシャちゃんと同レベルの奴隷を取引しようとするなら、その手の家系が没落するとか、戦争で捕虜にしたとかでもないと無理……?」


「そう言うことね。何十年に1度かの出物とかそう言うレベルね。仮に在野に居たら、年間給与は金貨100枚を下らないんじゃない?」


 つまりサシャは素晴らしい掘り出し物だったわけだ。

 あなたはスルラの町に行ったら、サシャの価値を説明してさらに100倍ほど金貨を積み増ししなくてはと決意した。

 サシャが金貨5万枚の女になることがあなたの中で決定された。


「なんでこんなレベルの読み書きができるのよ?」


「薬師様が教えてくれたからとしか……町の代筆屋よりも高度なことが出来るのは知ってたんですけど、そこまでだとは思ってなかったので……」


「ええー……なんで? 町娘に教えるレベルの読み書きじゃないでしょこれ……」


「ですよね……私も不思議だったんですけど、いっつも食べ物をくれるし、お小遣いもくれたので、深く考えてなかったです……」


「……もしかすると、サシャを嫁にするつもりだったんじゃないの?」


「え? どういうことですか?」


「サシャに読み書きを教えて、会得出来たら嫁にするのよ。そしたら信頼のおける家族に代読と代筆をさせられるでしょ?」


「ああ、なるほど……もしかしたらそうだったのかも……?」


 当人の亡くなった今となっては謎だが、推理としてはその辺りが妥当だと言えた。

 べつにそれだったらサシャでなくてもよいのではないかとも思ったが。

 それを言うと、別の人間である必要もないのでサシャでもよいということになるし。

 もしかしたら、獣の耳を持った少女に特別なフェチズムを感じる人間だったのかもしれないし。

 あなたは深いことは気にしなかった。


「しかし、このレベルは……どう考えても新しく雇う必要ないわよ。いえ、サシャが将来的に出ていくって言うなら、後継者が必要だとは思うけど」


「出て行かないですよ!?」


 サシャがビックリしてそんなことを言い出す。

 もしも出ていくと言い出したら、なんとしても引き留めるつもりだった。

 まぁ、完堕ちさせたので、そんなことを言い出す可能性は低いとは思うのだが。


「するともう、アテがないのは薬師だけよね。うーん……気長に探すしかなさそうね」


 それはもうしかたがないとあなたは頷いた。

 もともと、そう数の多い職業ではないのだから。

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