オーバードーズ(過剰摂取)に見せかけていたら、いつの間にか転生しちゃう話

もちっぱち

第1話


クラクションが鳴り響く交差点。

大勢の人々が今日も街中を行き交っている。


人々は一体どこへ行くのだろう。


仕事か。

学校か。

はたまた買い物か。


ただの散歩か。


毎日楽しいと思って生きてる人は

どれくらいいるのだろうか。



今日が来た。



また行かないといけない。



仕事は

お金を稼げなくなるからと

汗水垂らして

毎日のやらなくては

いけないミッションと

戦っている。



自分で望んでいたのではないのですか。



どうして嫌になるのでしょう。



でも世の中

うまいように行くわけじゃない。





予期せぬ出来事の連続だ。




そして今日。




俺は、

世の中にすべて悲観して、

風邪薬の瓶の中にある

錠剤をガブガブと

コップに入った水と飲む。




過剰摂取(オーバードーズ)だ。




生きてて何になる。



死んで天国に行った方が

マシだと思うことが

山ほどこの世の中には存在する。




薬を飲み干しては、

床に仰向けで倒れた。



これでラクになれる。

目を瞑った。




 部屋のドアがバタンと開いた。



りつ!!」




 呼ばれた声がしたが、

 俺はそれを無視した。






 外ではカラスがうるさいくらいに

 鳴いていた。

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