36

9時53分。

 駅に着いた真也と友香は、待ち合わせ場所である駅前の広場にやってきた。

 真也の手には、自分の少しの荷物と、友香のキャリーバックが握られており、友香も、お出かけ専用のポーチバックを身に着けていた。

「そろそろ10時ですが、もう来てたりするんですかねぇ?」

「いいや、アイツの事だからギリギリになるぞ」

「幼馴染って、こういう時意思疎通しなくても互いに分かってる感があって、なんかずるいですよね」

「あー、誤解ではないが、そんなにいい話でもないぞ。恥ずかしい事とかほぼ筒抜けになるから」

「そ、それは嫌ですね」

 そんな他愛もない無い話をしていると、時間は10時を示し、広場に1時間ごとになう時刻を知らせる鐘が響く。

「時間ですがぁ・・まさか、怖くて逃げたとかはぁ、無いですよね?」

 ほぼ冗談のつもりで言った友香だったのだが、真也としては冗談に聞こえなかったらしく、片手で髪を掻き上げながら、ありそうだなぁ、とつぶやいた。

 それから少し、すると、友香の携帯が着信を知らせる音を鳴らす。

「はい、もしもし?」

「(さ、三条さん・・・・えっと、化粧が、メイクが・・・)」

「(ほら動くんじゃないわよ・・・・)」

「分かりました。遅れるんですね。では本当なら前半にどっちがデートするのかとか、色々決めるつもりだったのですが。私が先行で良いですか?」

「(な、何でもいいです。まだかかるみたいなので・・・・)」

「じゃぁ、とりあえず千春さんは2時からという事で、それまでに用意終らせておいてください。待ち合わせ場所は、駅前の広場で」

「(ごめんなさ・・・プツ、ツー、ツー)」

 どうやら相当立て込んでいることは、電話越しでも伝わってきたため、友香はため息をつきつつ真也を見た。

 今のやり取り、ほとんど友香の声しか聞こえて居ないはずの真也だが。

「どうせ、春奈さんがやる気出しちゃって、時間に仕上がらない感じになってしまったんだろうなぁ。あの人、熱中すると長いから」

「そういう、分かってるぅっていうのが、ちょっと・・・・何でもないです」

「いや、ごめんね。という事は、このままデートかな?」

 少し苛立ちが言葉の端々や態度に出てしまった事を反省しつつ、友香はそっぽを向き、流石に今のは自分でもまずかったと思ったのか、真也も謝罪を述べた。

「あ、先輩、そのキャリー、大きいコインロッカーが駅構内にあると思うので、そこに一度預けましょ?」

「この大きさだけど、入るロッカーなんてあるの?」

 普段使うことなどめったにない、コインロッカーというシステムのため、実際にどのサイズのものがどれだけ入るのか、真也は未知数だったが、友香は知っているのか、ちょっと高いんですけどねぇ、などと言いながら、それがあるらしい場所に足を向けていた。

「普段使う事ってあるの?」

「私は無いですよ」

「ならなぜに知ってる?」

「ああ、えっとぉ、クラスメイトのこう、遊んでる子たちが話してるのを小耳にはさみまして。それで一度そんな大きいモノ存在しないだろぉ、と思ったのですが、マジでありました」

 案内をされ、駅構内のコインロッカーが集中する場所に行くと、足元から1メートルぐらいの少し大きめの細長いロッカーが存在し、うわぁ、マジであるんだぁ、と真也が感動したのもつかの間、そのロぃカーの預ける金額を見て固まった。

「ねぇ、三条さん。ロッカー手こんな高いの?」

「私も驚きましたけど、700円はちょっとしますね」

 コインロッカーの前で、高いなぁとか思いながら、財布を取り出し、真也はすかさずコインを入れた。

「え、先輩、それ私が」

「デートだろ? これぐらいは出させてくれ。そもそも、千春の件にしたって俺が招いたことだと思うし、結構巻き込んじゃってるから」

 友香はそれどもと言いそうになり、なんとか口を噤むとにっこりと微笑んだ。

 その微笑が了承だと受け取った真也は、ほっと胸をなでおろす。

「それでだな、デートの前に少し寄っとかないと、非常にまずいところがありましてね」

「先輩にして歯切れ悪いですね」

「まぁ、その、多分顔出してもろくな事にはならないから、電話にしときたいんだけど、流石に失礼なので」

「どこ行くんです?」

「バイト先・・・」

 ああ、とそこですっかり真也がバイトしていた事を失念していた友香は、そう言えばと思い、その後、大丈夫なのかと伺うように見るが、彼は引きつった笑みを見せるだけで、大丈夫なのか大丈夫じゃないのかいまいちわからない反応をしていた。

 多分これ、ダメなんだろうなぁと、友香は思っていた。

 程なくして、デートの前に真也のバイト先のスーパーに付いたが、個人経営なのか結構こじんまりとしている。

 2人で中に入った瞬間、いらっしゃいませー、という声が耳に届きそちらに視線を向けると、毛髪が絶滅を迎えた、きらりと光る頭を結構カッコよく光らせた、小柄なおじさんが、レジに立っていた。

「社長・・・えっとぉ」

「おお、なんだ真也か、どうしてた・・・って何そのベッピンさん」

「てんちょ古い」

「え、先輩。あの社長? 店長?」

 真也が最初に社長と呼び、ツッコミを入れるときに店長と言っていので、友香は混乱してしまい、その店長さん?と真也を交互に見ていた。

「店長は社長でもあるんだが・・・えっとぉ、色々面倒くさいんで、店長で大丈夫だと思う」

「何だなだぁ。可愛い子はぶらせて・・・なるほどぉ、休みの交渉に来たな」

「は、話が早いのは良いんですけど・・・・」

「あいにく見ての通り暇だ。だが、そろそろ出てきてくれるとありがたいんだがぁ」

 店長の目が、暖かいものから一瞬だけ鋭く冷たいものに変わり、友香はうわぁ、怖いわこの人と、その刹那で感じ取り、顔が引きつりそうになる。

 真也もそれをやられ、たじろいだ様に見えたが。

「すんません。今度埋め合わせするんで、月曜までお願いします」

「ほいよ・・・・あとほら、これもってけ」

 そう言ってレジ横に設置してある、大手パン流通のロゴの入った中華まん蒸し器の中から、中華まんを二つ取り出し、友香と真也に渡す。

「え、お金」

「店長そこまでケチじゃないんだよぉお嬢さん、その分は仕事してこいつにがんばってもらうんで、今日はこれ食べつつ、あとこれだ」

 そう言ってさらに缶コーヒまでもレジの下から出てきて、それを手渡された。

「相変わらずそこに隠してんですね」

「俺の店だから良いんだよ。ほれ、行った、行った」

 そういうや否や、店長は友香と真也の背中を押し、入り口と出口が一緒なのかよくわからないが自動ドアのところまで来ると、2人を追い出した。

「えっとぉ。ごちそうさまです」

「ホント良くできた子だ。こいつの事、お願いしますね」

「オトンかアンタは!」

 がはははは、と高笑いをした店長をしり目に、2人は店を後にした。

「良い人でしたね」

「ぶっちゃけ良い人ではあるんだが・・・食えないんだよあの人」

「そんなふうには見えませんでしたけど?」

「知らんほうが幸せな事もあるいい例だよ、怒られなかったのはまぁよかったよ。多分その分は本当に体で帰すことになるだろうけど」

 真也は貰った缶コーヒーを開け、一気に飲み干す。

 なんかやけ酒ならぬ、ヤケ缶コーヒーみたい、と友香は思ってクスクスと笑う。

 真也も、今ので気まずい雰囲気にならなくて済んだと、ほっと胸をなでおろしつつ、2人で中央平場へと足を向けた。

 駅前の中央広場は、どこへ向かうにも立地が良く、まずここに戻ってくることで行先の幅が広がると言っても過言ではなかった。

 そのため、友香と真也は特に何も言いあうことなく、ここまで戻ってきた。

「で、どこ行く?」

「う~ん、無難なのは水族館や遊園地なのですけど、2時までなので、そういう所だとあまり楽しめないんですよねぇ」

 確かにそうである、時間配分的には非常に微妙な時間帯で、現在時刻が、何よ関与やってるうちにすでに11時20分になっていた。

 この時間からのレジャー施設などは厳しいだろう。

「先輩、先輩の趣味ってなんです?」

「お茶、料理、読書だけど?」

「あ、それなら先輩が入れてくれたお茶が売ってるお店に行ってみたいです!」

「そんなんで良いの?」

「先輩が普段何をして、どんな事をしてるのか、気になりますし」

「そういうものかねぇ」

「先輩。女の子は好きな人の色々を知りたいものなんですよ」

 そう言って真也の目の前にたち、人差し指を唇に当てアながら、あざとくそう言った。

 あざといなぁ、と思いつつもその仕草に不覚にもドキリとしてしまう。

 どんどんと、彼女の可愛さや仕草に自分の心が反応し始めているのを、真也は嫌というほど感じていた。

 目的地も決まり、駅前にある商業施設の一角にある行きつけの紅茶専門店へと向かう。

 お店に付くと、友香が不思議そうに真也に尋ねた。

「特に紅茶の香りとかしませんね?」

「ああ、それなら・・・ほらこれ」

 スタスタと店内に歩いていき、いきなりラベルの貼ってある丸みの缶をシャカシャカと振り、それを友香の鼻の近くに近づけ、蓋を開ける。

 すると、レモンと蜂蜜の香りが鼻を抜け、非常に甘い香りが全身を包み込む不思議な感覚に友香は襲われ、思わず声が漏れる。

「うわぁ、何ですこれ」

「紅茶。こうやって缶に現物が入ってるから、シャカシャカして香りを出して、少し缶を開けて、香りを嗅ぐ」

「へぇ、こんなところあったんですね」

「あったんだよ。それで、気に入ったのを見つけて、買う感じ」

「これって、全部茶葉しかないですか?」

「いや、ほらこっち」

 そう言って、真也は友香をお店の少しはじに置いてある商品のほうに連れて行く、そこには箱がいくつか並んでいた。

「これは?」

「これがティーパックのやつ。正直これだと割高になっちゃうんだよ」

「え、そうなんですか? ちなみにどれぐらい・・」

「たぶんグラム数で言うと倍ぐらい違くなるかな。飲める量も、ティーパックだとほら」

 そう言って箱を見せてくれてそこには10個の表示と、お値段があり、700円ちょっとした。

 その後、こっちだよ、と言いながら真也は友香を連れ、先ほどの缶が並ぶところに行き、値段を見せる。

 そこには580円の文字と50gという文字が見て取れた。

「えっとぉ、グラム数だといまいちピンときませんねぇ」

「たぶんあれが30gぐらいだと思って」

「うわ、そう考えると高いですね」

 だろぉ、と言い、少し誇らしげな真也、友香としては、そんな真也が少しおかしくてくすくすと笑ってしまうが、彼も機嫌が良いのか、特に不快には感じなかったようだ。

 その後、2人で、この香りが良いとか、これは甘すぎるとか、ああでもないこうでもないと言っていると。

「お客様。よろしければどうぞ」

「へ? 良いですか?」

「試飲用のお茶だよ、たまにくれるんだ。これは何のやつですか?」

「白桃烏龍です」

 そこで真也の顔が微妙にひきつるのを友香は見逃さず、店員がごゆっくりどうぞ、問い亡くなったのを見計らって聞いてみた。

「先輩、なんか今変な反応しませんでした? これ美味しくないんですか?」

「無茶苦茶美味しいぞ、飲んでみなよ」

 言われ、友香は手の中のまだ暖かい薄い翡翠色のお茶を飲む。

 口に入れた瞬間、ふわりと桃の香りが鼻を抜け、口いっぱいに広がり、後味もすごくすっきりとし飲みやすい。

 非常に好みの味で、思わず目を丸くし、友香は真也を見た。

 真也はと言えば、やっぱりそうなるよなぁと思い、それを飲み干した後、友香を引き連れ、缶間の並ぶ列のとある場所へと案内し、無言で真也は缶を指さした。

 そこには50g1100円の文字が刻まれていた。

「え、あれ? なんで?」

 無理もないだろう、今の今まで色々見ていたが、下は450円~上は高くても750円前後だったのだ。

 いきなり桁が一つ上がれば何でも出てくるだろう。

「これ、香りも最高だし、後味も良くてね。水出しとかでも非常においしいんだけど。学生の身分にはかなり高いんだよ」

 真也が一瞬怯んだ理由がこれだと知り、確かに高いと感じた友香だったが、先ほどのあの桃の爽やかな香りと、抜けるようなスッキリとした味わいが非常に印象的で、これ欲しいなぁと言いたくなる味だった。

「せ、せんぱぁい」

「で、ですよねぇ・・・・今回だけという事で。まだ6日家にいるわけだし。買うか?」

「やった!」

 流石に高いので、友香としても申し訳なさがあったのだが、ダメで元々で頼んでみたところ、真也は了承してくれて、買う事となった。

「あの、さっきの白桃烏龍で間違ってないですよね?」

「お間違いないですよ」

「50g一つ、いただけますか?」

「かしこまりました。ほかにはありますか?」

「いえ、大丈夫です」

「はい。ではお会計はこちらで1100円になりますね。それから、よろしければこちら、お試しようにお渡ししているものなので、彼女さん先ほどこの香り気に入っていたみたいなので、よろしければぜひどうぞ」

「か、彼女・・・・」

 うふふ、と嬉しそうに微笑む定員さんの気遣いで、白桃烏龍とは別に紅茶の1回きりの茶葉の入った袋を2つもいただいてしまった。

 ポイントカードを私、お会計を済ませ、お店を出る。

「先輩、何で顔赤いんですか?」

「か、彼女さんによろしくとか・・・言われた」

 真也もまた、恥ずかしさと、くすぐったさで頭が混乱していたためか、店員のお姉さんに言われたことをそのまま何も考えず言葉にし、友香はそれを聞いて真也と同じように顔を赤くし俯いた。

 はたから見たら、初々しいカップルが仲良く紅茶を選び、楽しんでいるように見えるのだろうが、2人としては少し居たたまれない気持ちになりながら、その場を後にした。

 茶葉を買い終わったころには時刻は1時になろうかなるまいかという時間で、これ以上のお店を見て回るなどは非常にためらわれる時間だった。

「お昼少し過ぎてるし。ご飯にする?」

「はい。えっと・・・何か食べたいものありますか?」

 友香がうかがう様に、そう聞くと、真也は彼女の服装を見て、ふと昔母に言われたことを思い出した。

 女の子が可愛い服を着ているときは、ご飯の時は特に注意してあげないといけないわ、特に白の場合、カレーとかの汁が飛んだりした時に飛散になるのは避けるべきよ、後パスタも。

 と口酸っぱく言われたのが脳裏をよぎった。

「俺は特にないんだが。何かある?」

「でしたら、和食が良いです!」

 和食と聞いて、どこも思い浮かばず、真也はヤバいと思ったので、スマホを取り出し、調べるが、出てくるのは日本料理亭と書いてあるものばかりで、そのどれもが割と良いお値段がするものだったが、一件良さそうなお店が見つかり、それをスマホで友香に見せた。

「ここどうかな?」

「わぁ、良いですねここ。小皿にいろんなお料理のってます。あ、でもお高いんじゃ?」

「ランチやってるみたいで、1000円ぐらいで食べられるみたいだし、行ってみようよ。おごるし」

「え、そんな悪いです」

「今日はおごられてほしい、正直、迷惑かけすぎてて、俺の胃が痛いぐらいなんだから。それに、バイトもしてるから、これぐらいはお任せください」

 わざとらしくお辞儀をし、執事の様に芝居めいた口調と仕草で友香に手を差し出す真也、それが妙に面白くて、友香はクスクスと笑いながらその手を取り、2人で目的のお店に向かった。

 店に付くと、思ったよりもお客さんが多く、サラリーマンやOLが昼食を取っており、なんとうか学生が来る場所という感じではなかったが、すでに来店してしまったため、帰る事も出来ず2人は席に案内され、座る。

「こ、混んでるね」

「あ、ああ。とりあえず選ぼうよ」

 本日の日替わり定食、と書かれたお品書きには手書きで、白身魚のフライ定食、煮物定食、魚の煮つけ定食、鳥つくねと野菜の串焼き定食、マグロの山芋定食、などがあり、お値段もスマホだと1000円からと書いてあったが、すべて900円と少しお安目である。

「私、白身魚のフライで」

「俺、煮物かなぁ。すみませ~ん!」

 店員を呼び、2人分の注文を済ませる。

 程なくして店員さんが熱いお茶とお絞りを出してくれて、2人で一息つく。

「先輩、私の服見てお昼決めようとしてたでしょ?」

「ナンノコトカナァ」

「先輩のそういう所好きです。他人を思いやってるところとか、しっかりと見ててくれるところか。優しいところとか」

「三条さん。そ、その辺でご勘弁を・・・」

 真也の願いが通じたのか、単に話がそこで終わっただけだったのか、友香は真也にフワリと優しく微笑みかける、それはまるで、慈しむ様な、そんな笑みで、思わず、うわぁ、と声が漏れそうになった。

 そんな会話をしていると、意外と早くお膳が運ばれてきて、そこには、ご飯、味噌汁、お浸し、漬物、煮物、メイン、メカブ、お豆腐、最後にデザートなのかミカンが皮つきで小皿に乗っていた。

 友香のほうも、似たような感じで、煮物は別に付くらしいのだが、真也の煮物定食のメインのほうの煮物は肉じゃがで、ジャガイモ、お肉、ニンジン、こんにゃくが非常にバランスよく餅つけされていた。

「うわぁ、え・・・これ、本当に900円かなぁ?」

 流石にこの量が出てくると不安になるのは真也も同じで、少し不安を掻き立てられるぐらい、小皿がお膳にいっぱいだった。

 しかし、「お会計、900円ねぇ。毎度ありがとうございます」と隣の人が会計し、出て行くのを見て、どうやら問題ならしいという事が確認できた。

 友香もそれを見て聞いていたのか、ホット胸をなでおろし、2人して手を合わせ食事に取り掛かる。

 食事は、見た目通り、いやそれ以上に美味しく。どんどんと箸が進み、友香も真也もあっという間に平らげてしまった。

 お会計を済ませ、店を出ると、友香と真也は少し歩いて店から離れたところで、顔を見合わせ、同時に吹き出した。

「わ、私たち、あきらかんに浮いてたわよ」

「だなぁ、それに正直ムッチャ不安だったわ」

「そうですね。まさか本当にあの値段であんなに量が出てくるなんて、良いところ見つけちゃいましたね先輩」

「ああ、確かに。でもまぁ、ちょっと気をくれするけどね」

「うふふ。今度のデートもここ、来ましょうね。今度は私煮つけが食べてみたいです」

「それ思った。なんか隣のお姉さんが食べてたやつ無茶苦茶うまそうだったよなぁ」

 あまりに美味しい料理だったためか、真也も友香もテンションが高めで、非常にいい雰囲気のまま、駅前広場へと足を向けるのだった。


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