醍醐潤

 起き上がって、カーテン開いてて、窓を開ける。


 洗面所の鏡に映った姿を見て、


「髪の毛ボサボサだな」


 まだ眠たい目を擦りながら歯ブラシを持って歯を磨く。


 髭を剃り、顔を洗って、クシを使いながら髪を整える。


 パンとコーヒーの朝ごはんセットを食べ終えたら、制服に着替えて、カバンを持って家を出る。


 学校に着いて、教室のドアの鍵を開ける。


 誰もいない教室。


 自分の席に座って、一つ吐息をつく。


 朝礼が終わって、授業の準備をする間、友だちと話して笑う。


 眠気に耐えながら授業を受けて、お昼になれば弁当を食べて、午後からも3コマこなして、終礼も済めばそれからは部活。


 お昼の放送の収録、番組制作の会議、3時間過ごして、友だちとワイワイ、しょうもない話題で盛り上がって帰る。


 帰宅したら、夕飯食べて、疲れて横になってスマホを見て、お風呂に入ってそして寝て。


 そんな毎日の繰り返し。


 充実していると言われる。


 そして、自分自身でもそう思う。


 だけど、心の中では、悩んで苦しんでいる。


 なりたい自分と現実の自分。


 足りないものは多くて、そして大きい。


 才能も勇気も魅力もいま一つ。正直、ダサい。


 勉強もスポーツもできるあいつは、みんなから褒めされている。正直、嫉妬してしまう。


 もうちょっと、カッコよくありたい。


 もうちょっと、チヤホヤもされたい。


 もうちょっと自分だって……。


 なりたい自分、それは遠い存在なのかもしれない。



 変わらない、自分。



 それでも、色んな人に支えられ、あるがままに生きている。


 大切なものばかりの目に映る世界。


 そこで、自分が思うように頑張ってみて、そして前向きになって生きていこう。

 

 そんな私を、これからも大切に愛していきたい。

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醍醐潤 @Daigozyun

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