秘密の暴露

@YAMORI_KUMO

第1話

私はいま死体を見ている。


さっきまでしゃっくりのような呼吸をしながら手足が僅かに動いていたが、急に弦が切れたように動かなくなってしまった。



死体の血で真っ赤に染まった床には、刃渡り20cmの刺身包丁が落ちている。



死んだかを確認するために刺身包丁を拾い上げて脇腹に刺そうとしたが、包丁の柄についた死体の血で手が滑って上手く待てない。


私は死体の口元に耳を寄せ、息をしてないことを確認した。

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