(クリスマス)他学校に通っている幼馴染が付き合っている彼氏の俺を裏切った。すると何故か横の席のギャルがキレたのだが

アキノリ@pokkey11.1

第?章 永遠に

愛している

クリスマス・ラブ

☆(糸魚川モナ)サイド☆


今日は.....サンタクロースがやって来る日だ。

所謂12月24日となる。

アタシはその日、色々な人達とすれ違いながら康太の家に向かっていた。


康太とのデートの日だ。

以前から話していたがアタシはイブも康太と過ごしたいって思ったからだ。

それからアタシは早足で康太の家に到着する。


そしてインターフォンを鳴らした。

すると数秒してから康太が出て来た。

その顔が驚きに包まれる。


「ど、どうだ。似合うか?」

「.....滅茶苦茶似合うな.....お前」

「.....ドレスに近いコーデとか.....幼稚園ぶりだっつーの」


アタシの服装。

ドレスの様なコーデをしている。

所謂、ドレスを着ている様な感じのであるが。


上も下も紅白をイメージした可愛らしい様な美しい服装だ。

というのも.....まあプチサンタをイメージしたんだが。

これはお金を貯めて買った。

どうしても康太に見せたかったのだ。


「ったく。お前という奴は何を着ても似合うよな」

「それって康太は何も似合わないって意味か?そんな事は無いぞ。格好良いじゃないか」

「まあ俺はどんな服でもあまり似合わないよ。.....だけどまぁありがとうな」


そんな会話をしながらアタシは康太に笑みを浮かべる。

康太は恥じらいながらも苦笑しつつアタシを見た。

そして康太は家に鍵を掛けてからアタシを見てくる。

それからとんでもない事を言った。

「今日はお店を予約している」という言葉をだ。


「え?店って何だ?.....まさか高い所か?勘弁してくれ」

「まあ流石にそれは無理だ。学生の身分だしな。カフェの特別な飲み物を予約しているんだ。この近所のな。だからまあそこに行ってみないか」

「.....そ、そうか。それなら.....」

「あまり高いものはモナが怒るって思ってな。止めてる」

「それはそうだぞ。高いものは要らないからな」


それからアタシ達は歩き出す。

そしてひときわ寒い感じの景色が目の前に広がる中。

康太が手を差し出した。


アタシはその手をエスコートを受ける様に恥じらって握る。

すると雪が降り出してきた。

アタシはその景色を眺めてから目を輝かせる。


「とても綺麗だな」

「.....そうだな。とっても綺麗だ。.....でもまあ雪よりもお前の方が綺麗だけどな」

「アタシはこんなに綺麗じゃないよ。.....でも康太が言うならきっと綺麗なんだろうな」

「謙遜とかしてない。とても綺麗だよ。モナはな」

「.....うん。ありがとう。康太」


それからアタシ達はまた歩き出す。

そして前に顔を向けると.....丁度、交差点に差し掛かった。

周りにもカップルがいっぱい居たがその中でもアタシ達はひときわ目立っていたらしく周りは驚いてアタシ達を見ていた。


「綺麗だな」とか「男の方はぱっとしないなぁ」とか言われたけどアタシはそんなのは気にしない。

アタシにとっては康太は宝物だから。

そんな事を言われてもな。


「.....モナ。大丈夫か?寒くないか?」

「全然寒く無いぞ。.....ありがとうな」

「まあ.....上着を着ているにしても寒そうに見えたからな」

「うん。大丈夫だ」


それからアタシは康太に付いて行く。

康太は「こっちだ」と言いながらビルの合間をぬってからそのまま駅前に到着する。

すると「路地裏の先なんだ」と言う康太。

「一軒家のカフェでな」とも。


「.....そうなのか?」

「ああ。古民家を改造したカフェらしくてな」

「.....康太にしてはセンスが凄いな」

「褒めているのか貶しているのか」

「勿論褒めているに決まっているだろ。彼氏なんだから」


そしてアタシは康太の腕に腕を回す。

それからアタシは恋人繋ぎをした。

すると康太は「おいおい」と言っていたがやがて寄り添ってくれた。

アタシはそれ嬉しかった。

.....周りに人は居ないよな?


「.....なあ。康太。こっち」

「何だ?モナ」

「.....」

「.....!!!!?」


そしてアタシは背伸びしてから康太の唇にキスをした。

それからニヤッとするアタシ。

「油断大敵だな」と言いながらだ。

すると康太はボッと赤面した感じで「恥ずかしいって.....お返しだ」と言ってからアタシを抱き締めた。

そうしてからそのままキスをしてくる。


「甘いな。康太の唇」

「そうか?」

「.....幸せだなぁ」

「そうだな」


そんな会話をしつつ何だか恥ずかしくなったので歩き出す。

それから一軒家の古民家に来た。

そこは確かにカフェであって開業してから1年しか経ってないが.....噂が噂を呼んでいるカフェだった。

中年の丸眼鏡のオーナーさん曰くだが「目立ってもしゃーない」という事だった。

何だか今のアタシ達に通じるものがあった。


「じゃあ先ずはクリスマスの祝いって事でな」

「そうだな。康太」


それからアタシ達はカフェの席で乾杯した。

そしてラズベリーチョコドリンクというものを飲む。

とても甘酸っぱい味で美味しい。

そうしていると.....カフェのドアが開いた。

(やっぱりお客さんも一応来るんだな)と思っているとその顔は見知った顔だった。


「何で貴方達が?」


慌てた様なそんな声が飛び込んで来る。

その人物は萌葉であった。

アタシ達は驚きながら顔を見合わせて萌葉を見る。

萌葉は偶然だった様だ。

かなり驚いた感じを見せる。


「.....萌葉?この場所を知っていたのか?」

「.....まあ.....うん。でも偶然ね」

「そうか」

「.....デート中でしょ?邪魔しちゃ悪い」


そう言いながら萌葉は去ろうとする。

アタシはその顔に「ありがとうな。萌葉。いつも配慮してくれて」と言う。

そしてアタシはお礼を告げた。


萌葉は「いいよ別に。ありがとう」と言いながらそのまま去って行った。

アタシはその姿を見ながら「なんか萌葉を見たら思い出したけど色々あったな。1年」と康太を見る。

康太は「だな」と言いながらアタシを見る。


「来年もいや。いつまでも変わらずイチャイチャしような」

「.....お前な。他の客も居るからな」

「アタシは気にしないよ?だって康太と一緒だしな」

「ふざけんな気にしろ!?」


アタシはそう言いながらニヤッとする。

それから康太の手を優しく握る。

そして康太に潤んだ目を向けてみる。

康太はアタシを.....優しく見つめていた。


来年はどんなドキドキが待っているのだろうか。

アタシはそんな事を思いながらラズベリーチョコドリンクを飲んだ。

甘い味が更に甘く感じた。

正直.....康太といつまでもこうしていたいな。

そう思いながら。


fin


☆merryChristmas☆

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