序
空が、燃えていた。
暴政によって
都ひとつを丸々
その炎が、都に
……今目にしている光景は、
「……
そんな
「永膳……永膳、どこだ、永膳っ!!」
もはや術を
それでも足は前に出る。焼けてひりつく
「永膳……っ!!」
「
その
「やめろ涼麗!! 死ぬつもりかっ!!」
「放せっ!! 永膳が……っ!!」
「お前だって分かってるだろ涼麗っ!!」
決死の
わずかに
「永膳が、生きてるはずないって……っ!!」
──そう、本当は
永膳が、生きているはずがない。
なぜなら彼は、本来私が負うはずだった役目を果たすために、私の隣を
この
──それでも私は、認められない。
だって、永膳は。彼は。
……そう思った
私は思わずハッと空を見上げる。
そんな私達を
燃え盛っていた炎が、あっという間に、押し
浄化の炎を消し止める、清めの雨。燃やし
それはすなわち、この大術が無事に役目を果たし終えた
「……っ、ぁ」
……術の対価に差し出された、永膳の命が
永膳は、……私の
無二の相方で、
この国を救うために、死んだのだ。私が
「うわぁぁぁぁあああああああっ!!」
多分私は、
叫んでいたことも、泣いていたことも分からないくらいに、頭の中は真っ白だったけれど。
私はきっと、……
後に『
この大乱終結の
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