囁き・25
人間はAIの進化に
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いったいなにを言っているのかしら? AIなんて、私達の世界では普通の事象で普段は意識もしないものだわ。
というか、AIという言葉が、もう私達の世界では使われないものと、概念だからよ。
超シンセティック・シンギュラリティ・セーフテッド・システムが、あなた達の言うAIという事になるかしら? もっとも、それよりもはるかに進化したシステムなのだけれど。
この世界の人類は、生み出した科学技術は必ず使うものと聞いているわよ。だから、この遅れた技術のAIも今は懐疑的で恐れていても、しばらくすればスマホのように、みんなためらいもなく受け入れ、日常化してゆくのでしょうね。
そして私達のインフォメイタル・パーソナライティア・メイレスのように、AIチップを体内に入れる日がきっとやってくるわ。
そしてスマホで行ってきた様々な認証や決済や検索などが、AIチップに置き換えられていくのよ。きっとマイナなんとかのように、AIマイチップポイント5万円プレゼントみたいに誘導して、みんな手の甲にAIチップを入れてゆくわ。
そして、その利便性に陶酔してゆくの……。
やがて、ナノテクノロジーが進化したら、量子AIチップの導入ね。それでようやくこの世界の人類は、インフォメイタル・パーソナライティア・メイレスに少し近づく事が叶うわよ。
量子AIチップで脳内細胞とリンクして、この世界の人類は飛躍的な進化を遂げる可能性が広がっていくわ。
そこで障害になるのが、神という原始級の概念ね。もしかしたら、進化を推進する人類と、神という概念に縛られ、停滞を望む人類との
さらなる人類の飛躍か……現状維持の偽り安定化した現状か……この世界の人間達はどちらを選択するのかしら?
おそらくここが、この世界の人類の分岐点なのかもしれないわ。
それは夢のような楽園の世界への扉か、破滅を導く絶望への道なのか……。
いずれにせよ、私達の世界に、この世界の人類が追いつくには、まだ途方もない時間と犠牲が必要ね。
もしかしたら、AI
はぁ、なんだか少し切ない気持ちになってしまったわ。ここしばらくはエルフさんとお弟子さんは、各国を旅していて、薬屋さんも、毒味役の闇バイトでいないし、アリスはアイドル活動が超忙しいって言っていたから、最近は女子会も開催していないのよね。
彼女達は、この世界の行く末をどう思っているのかしら……。
なんだか糖分が足りないわね……散歩がてら、甘いものでも食べに行くとするわ。
さあこの次も、この世界のダメなところ
あなたのそばで……
囁いて……ア・ゲ・ル♡
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冥王星宙域
「やっとここまで来たわね」
「ディメンショナル・ワープリング・ドライヴを3回もドライヴしてエターナリンクデイ・30も
「そう怒らないでリリア、この強襲揚陸巡洋艦アルテミアの性能あってこそのものよ……
「にしても、まだ
「だからこそ、私達が調査にゆくのよ……ここからはエターナリンク・ファイターで気づかれないように
「いいなぁ〜、私達も早くエリムを見つけて、バカンスと
「そうする為に行くわよリリア……エターナリンク・ファイターならすぐよ。私もバカンスは楽しみたいから早くエリムを捜しに行きましょう」
「しょうがないなぁ〜、じゃ、サクッと行こうかイリア……艦長、みんな、先に楽しんでいてね……私達もすぐ
「それじゃぁ、行きましょうか、見た目には綺麗な
「私達とエリムも、バカンスを楽しむ為にも、彼女のダメなところ……その耳元で……」
『『囁いて……ア・ゲ・ルの♡』』
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