ストッキング教in異世界

第3話

　　たた、たた、たた

　　足音が俺の後ろから聞こえてきたので、俺は振り返って見ると……

　　一匹骸骨人が、からっぽでただの二つの輝く眼で俺を見つめていた。

　　まさか骸骨人？不死者か？ここは暗黒ダンジョンズの7階？元々アレックスに襲われたのは地下3階で、だから俺は4階も落ちたのか？これでまだ死ななかったのは俺が幸運なのか、それともダンジョンズの不思議な謎なのか？

　　ダンジョンズとは、世界に突如現れるもので、その中には魔物がおり、最下層には魔界への扉が現れる可能性があります。ダンジョンズの中心を破壊すれば、ダンジョンズは消失する。そして魔物の体は非常に優れた素材であるため、冒険者ギルドでは地下のダンジョンを攻略する冒険者が専門に存在する。

　　俺とオリーブは10歳の時に戦闘に使える職業を得て、また村が非常に貧しいため、冒険者になることを決意した。15歳の誕生日の日、村を離れる前に俺はオリーブに告白し、彼女も了承してくれた。その時、俺は天に昇るほど嬉しかった。

　　まあ、過去は考えないことにしよう。今の問題に対処することにしよう。

　　剣を持つ骸骨人がゆっくりと迫ってくる。おそらく俺が重傷を負っているのを見て、足取りは遅くないばかりか、むしろ加速して駆け寄ってくる。俺は備えながら、斬撃をかわすために身をかがめた。幸いにも骸骨人はあまりにも自信過剰で、必ず命中すると思っていたため、結果的にミスして頭から突き抜けてしまい、俺に準備の時間を与えてくれた。

　　「【攝魂大法】！」

　　骸骨の中から浮かび上がる魂は、その中に含まれる魔力とともに俺に吸収された。ふう、何とか成功した。失敗するかもしれないと心配していた。なんといってもこれは異なる世界の技術だ。この世界には【氣】がなく、代わりに魔力がある。そしてこの世界では【修仙】はできないが、技能と職業が存在する。

　　以前に【絲魂大法】を使用した際も考えたことがあるが、【絲魂大法】は俺の魔力を消耗するため、魔力と【氣】は似ているものなのだろうか？それとも前世の能力がこの世界に近づくように改造されたのか？

　　この暗黒ダンジョンズの地下7階では、すべての敵が不死者であるため、俺にとって非常に有利だ。なぜなら、俺の【攝魂大法】は不死者に対して非常に有効な攻撃だからだ。

　　前世の【修仙の世界】は、今の魔法の世界よりも魂と意識に関する理解が優れていた。人の意識は実際には魂、【氣】／魔力、および肉体を融合させる鍵である。言い換えれば、意識は魂、肉体、【氣】／魔力の3つの要素の橋渡しであり、だからこそ人体から単純に【氣】／魔力を引き抜くことはできない。

　　【攝魂大法】は無理やり人の魂を引き抜き、その中の【氣】／魔力を吸収するものだ。強引な関係故に、自分より弱い相手にしか使えず、効率もあまり良くなく、しかも相手の魂をまるごと引き抜かなければ【氣】／魔力を吸収できないため、多くの人を殺してきた。

　　前世の俺と父親が改良した【絲魂大法】は、相手の意識を自分と調和させることで、【氣】／魔力を吸収する際に相手の意識が反抗しないようにし、結果として双方が傷つくようにした。

　　そして殆どの不死者はほぼ意識がないため、彼らの魂と魔力を吸収するのはほとんど難なく行える。ただし、上位の魔王種を除いて、彼らはすべて従わせることができ、それが不死者を指揮する

　　魔王だけが自己意識を持っている。言い換えれば、無意識なら反抗がないため、どのように引き抜いても構わない。

　　ああ、それは幽霊か？お疲れ様、君の魔力、ありがとう。ゾンビか？うーん、魔力は少し足りないね。ああ、シャドウだろう？まさかシャドウもいるとは、冒険者ランクBでないと地下7階に来られない理由があるんだな。わあ、スケルトンナイト！もうすぐ、目の前に来ている！？！ああ！かわした、これから俺の番だ！

　　三日が経過し、俺は魔力と【氣】の最大の違いが何であるかを理解した。それは、前世から【氣】を修練し始めると、人は空腹を感じなくなることだ。

　　くきゅるるるるる。

　　しかし、俺は3日間魔力を吸収しており、元々マリオンに費やした魔力の半分を回復しているが、それでもまだお腹が空く……。

　　きゅるるるるる。

　　もう少し吸収すれば、お腹が空かなくなるか？ 俺はそうは思わない。なぜなら、俺はまだ前のダンジョンズに入る前はお腹が空いていた。その時の魔力量は今よりも多かったのに、それでもお腹が空いていた……

　　るるるるくるるるる。

　　俺は実力が遥かに俺よりも強い人々も、それでもお腹が空いていた……、うう……

　　俺はバックパックから予備の食料を取り出し、食べるとお腹の感覚が軽減された。少しだけ……。

　　残りは7つの予備の食料がある。最大3日間我慢できるようにして1日に1つだけ食べることになっている。だから21日分だ。もし食料を見つけられないなら、俺は飢えて死ぬかもしれない。