歴史・時代・伝奇
風の河-スリップストリーム- / @TFR_BIGMOSA 様
作品名:風の河-スリップストリーム-
作者名:@TFR_BIGMOSA
URL:https://kakuyomu.jp/works/16817330661804717934
ジャンル:歴史・時代・伝奇
コメント記入年月日:2023年10月11日
以下、コメント全文。
初めまして。
この度は『自作品への意見や提案がほしい方へ』企画にご参加いただき、ありがとうございました。主催者の島流しにされた男爵イモです。
一万字と少しを拝読致しました。
モータースポーツを題材にした作品はこの界隈ではあまり見かけないので、新鮮な気持ちで読ませていただきました。序盤の内容としては、順調な滑り出しだったと思います。意見については後述しますが、中々に高度な作品だったので圧倒されました。映画の『フォードVSフェラーリ』を彷彿とさせる空気感に、豊富な知識によって裏付けされた機器や歴史の説明。作品の作り込みに余念を感じさせない様は、同じく小説を書く人間として尊敬します。まさしくプロ意識を感じさせる作品だったように思います。
続いて本作への意見になりますが、前提として「内容」に関してではなく「一つの小説」として批評させていただきます。というのも私はモータースポーツには明るくありませんし、それに伴う技術や機器の知識も持ち合わせていないので。それでは一つの小説として見た場合、やはり敷居の高さが目立ちました。興味本位で第1話を覗いた読者の大半は、尻尾を巻いて逃げ帰るレベルです。本文も専門的な単語が頻出するために説明っぽくなり、純粋に物語を楽しむことが難しくなっていると感じます。とりわけ本作はその部分こそが醍醐味なのでしょう。理想的な形としては「知識がなくとも楽しめる」でしょうが、本作においてそれを実現させるのは困難かと思われます。
なので、一読者の見解として本作は「作り込みが専門的すぎるあまり、純粋な小説としては楽しみづらい」というものになります。小説というよりは論文の性格が強いです。作者様のスタンスにもよりますが、門戸を広げる意図があるのならば、登場人物の心情やレース風景に焦点を当てたライトな作風の方が好ましいと思います。コアな作風を貫くのか、読者層の拡大を狙うのか。両取りは不可能に近いので、類似テーマで新作を構想される際は上記の事を念頭に置いて考えていただければ幸いです。
以上になります。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます