第3話大人の飲み方

昼休み、有友は山崎に声を掛けて、ラーメン屋に行った。

40代なのに、コッテリとした豚骨スープのラーメンを注文した。

出て来た、ラーメンは背脂がたっぷり。

ビールを飲みたい気持ちを抑えて、2人は水を飲む。

そして、仕事帰りに2人で飲もうということになった。

彼らには珍しい、一軒目からバーに行く。

2人はウイスキーのロックを飲みながら、生チョコレートを食べた。

安いバーなので、ウイスキーは角である。

「山崎君、来年の新年会どうする?今年は忙し過ぎて、忘年会無かったから」

山崎は生チョコレートを口に頬張り、

「若い衆は飲み会に誘うと、パワハラだとか、モラハラだとか言うから面倒くさいなぁ。いつもの、3匹なら構わないと思うけど」

有友は少し考えて、

「兼古に依頼してみては、どうだろうか?」 

「……兼古君ねぇ。それで、行こう」

「オッサンらが声を掛けると、嫌われるが、同世代なら違うかもしれないね」

2人は、ウイスキーを飲みながら、昔の思い出話をした。


1人今は辞めたが、英文学科の同僚がいたが、全く英語が話せなかった。

彼を問いつめると、

「オレは、イギリスの文化を専攻したんだよ」

と、言って、散々飲んだ翌日、冷蔵庫を開けて喉が乾いたと言って、日本酒をガバガバ飲んでた。

面白い、同僚だったが、故郷の山口に帰って行った。

倒れた親の面倒をみるためだ。

2人は笑いながら喋った。

酒は適量なら、楽しいひと時を過ごせる。

9時まで飲んで解散した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る