ご。

 .





 彼が大好きだから、我慢するよ。

 彼の重荷になりたくない。

 彼の邪魔は出来ない。

 『嫌な女』と『重い女』と思われたくない。





【―――よく聞いてくれ。今さっき―――…】





 だから。

 だって。

 ねぇ……。

 どうして……。





【―――…事故に遭ったって】





 今日は来れないんですよね?

 どうして、事故に遭うんですか?

 だって、仕事だって言ったじゃないですか。

 ねぇ、事故に遭った場所は……。





【……あいつ、───亡くなったんだって】





 ねぇ、事故現場はあなたの自宅と真逆ですよ。

 どうして、そんな所にいたんです?





 事故現場は―――待ち合わせのすぐ近場。





- END -

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

【完結】消えて、失う。 かがみゆえ @kagamiyue

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ