パワハラ上司が転生したら、勇者扱いだった件 ~異世界でもパワハラ(パワーを使ってハイクオリティなライフを送る)します~
ひたかのみつ
第1話 パワハラ上司、異世界に転生する
「まったく、このくらい言わなくても分かれよなぁ!? 」
「すみませ…… 」
「ぜんぜん使えねぇ。 いままで何もやってこなかったんだろうな、みて分かるよ」
「チッ…… 」
羽輪原の名前は、会社の中で、パワハラ上司として知れ渡っていた。
「なにぼーっとしてんだよ! お前のせいなんだから、さっさと行け! 」
「っ……してやる 」
「あぁ? なんだよ? 言い訳はいらな―― おいそれ包丁っ……?! 」
ドスっ
激しい痛みに、声も出せず、その場に倒れこむ。
(おい、たすけ…… たすけろ)
わずかな声を出す余裕も無く、意識は少しずつ遠くなっていった。
(どうして、こんな、ことに…… )
◆
「はっ !!」
俺は気が付けば、広い草原の中に一人で立っていた。
「そうだ、刺された腹は――! 」
服には包丁に刺された穴が開いているが、不思議なことに傷は少しも無かった。
「まぁいい、ここがどこの公園かは知らないが、早く戻らなくては」
羽輪原は、穴の開いたスーツ姿で草原の小道を
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