(いみエモ話)Vチューバー動物園、はじめました。来園した人たちが知る、闇って?

冒険者たちのぽかぽか酒場

第1話 「Vチューバー動物園」をはじめたら、失敗に終わりました。その理由が、エモい。「Vチューバー動物園」と聞いて、どんな動物園を想像する?

  (いみエモ話)

 意味がわかると、エモイ話。

 あなたは、この話の意味がわかりますか?

     ☆

 「 Vチューバー動物園、はじめました」

 そんな宣伝をするんじゃなかったかと、とある動物園の飼育員たちによる反省会が、おこなわれた。

 「動物園離れを、防ぎたい」

 「子どもたちに、もっと興味をもってもらいたい」

 「来園者が減っても、動物たちの飼育代(エサ代など)に燃料費は、上がってきている。何とかしよう!」

 たくさんのものを、守れ!

 チューな、多様性。

 動物園にいく目的は、人それぞれ。

 「サルを見たいから、いく」

 「ゾウを見たいから、いく」

 「動物を見て驚いているような人間を見たいから、いく」

 そんな、多様性を守るためには、どうすれば良い?

 「そうだ」

 「何です?」

 「今どき世代の子たちに合わせることから、はじめよう!」

 「具体的には、どうするんです?」

 「 Vチューバー動物園を、作ろう!」

  Vチューバーにたいして、あこがれをもっている子は多い。その気持ちをゆさぶって、良い未来につなげようという作戦か。

 「どうだ?生き残りをかけた、戦いだ」

 「動物園よ、生き残れ」

 「Vチューバーも、生き残れ」

 「1人は、皆のために!」

 「皆は、1人のために!」

 「アニメ○銃士」

 「たぶん、今どき世代の子には、わかるまい」

 「夢冒険」

 「甲子園の入場曲にも、使われたんだ」

 「 Vチューバーだ」

 「V、V、V!」

 Vチューバーは、人気者だからこそ、危険な生き物。保護してあげなければならない、動物のよう。

 不特定多数の人に動画を配信するわけだから、特に、プライバシーの面で危険が出る。

 とある女性が訴えたこんな裁判も、あったしなあ。

 「私の分身として活動しているキャラが、だれかに、ひどいことをいわれました!その中傷で、キャラを演じている私も、傷付けられました」

 それが罪に当たるのかという、裁判だ。

 結果、女性の訴えが通った。

 女性への中傷になるんだという判断に、なったんだな。

 「人間ではなく、アバター(キャラのことね)に向けられた侮辱(ぶじょく)ではあったのかもしれないが、女性が演じていると知っている人から見れば、女性への中傷だと考えることができます」

 Vチューバーも動物園も、必死だ。

 なのに…。

 「動物園の生き残りをかけた良いアイデアだと、思ったのになあ…」

  Vチューバー動物園は、なぜか、大失敗。


  (この話の意味)

 意味というのか、疑問。

 「なぜ、子どもたちの気持ちに合わせた Vチューバー動物園は、失敗に終わってしまったのか?」

 子どもたちが来園しやすくなるだろうと、大人たち皆が考えて、はじめてみたことなのに…?

 なぜなのか?

 それはね?

 「大人と子どもの考えていることには、ちがいがあるから」

 飼育員の大人たちは、こう考えた。

 「来園した子どもたちには、動物たちと触れあうキャラ(アバター)を作ってもらったりして、楽しんでほしい!」

 なのに、子どもたちは、う考えた。

 「 Vチューバー動物園?きっと、たくさんの Vチューバ―たちが生活しているに、ちがいない。見にいこう!」

 そこで、来園した子どもたちは…?

 「…がっくり」

  Vチューバーが生活しているわけでは、なかったんだからね。

 「…だまされた」

 新しい動物園は、だから、失敗したんだ。

 大人と子どもの、ちがい。

 …負けるなよ、動物園!(ここの飼育員たちは、どこかでまた、悩まされることになるようだぞ。大人も、つらいよ)

エモいなあ。


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