Dark Full 1.0 Season1 或は腐女子で無属性で魔力係数0(無能の人)のわたしがいかにして闇社会の人達からちやほやされて無双したのか?

傾三十牢

霧の中の孤独街《マスバルク》

第1話 霧の中のマスバルク 序章

人魚が叫んでいたが俺の後頭部を撃ち抜いた銃声がそれをかき消した。

そうして俺は死んだのだった。

俺は霊体となって、それなにった。俺を見下ろしていた。短く刈り上げた頭部がもろに吹っ飛ばされている。恐らくオーツリボル第バーが凶器だろう。

人魚が足があったなら今にも駆け出して来そうな凄まじい形相で泣きわめいている。全く俺も幸せな男だったとつくづく思わされる。

嗚呼……意識が消えていく。それがわかる実感している。その中で俺は全ての原因を思い出していた。


元漂流民のルドルク・ベースト夫婦が殺害された。

この老夫婦が地元の鼻つまみ者であり犯罪組織スカーフェの構成員であることは間違えないが、このような仕打ちが許せるのだろうか?

この夫婦が謎の少女を匿っているということで暴徒の襲撃を受けて死亡した。

首謀者は17歳の少年だった。

今年は1666年の世紀末で魔女の復活が予言されている。

勇者降臨教会はこのような仕打ちが許される訳がない魔女の復活は黙示録主義者アポカリプポリタンもの妄言で信用しないように。

との声明を出している。

魔人出没情報。

首刈姫 フェノミナ公国北部。

風船道化師 エンドゥ国南部。

串刺南瓜頭 バルバロス帝国南部。

口裂王女 カロリン国西部。

(1666年春期13日金曜日キャプテンブラック紙)

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