クリスマス・オムニバス

第一話 タヌキングのクリスマス

まず最初にタヌキングのクリスマスの話。

タヌキングはクリスマスイブになった瞬間は飲み屋に居た。

次の日が日勤なのに酒を飲んだ状態でテッペンを越えるなんて恐怖である。

サンタコスの女の子が酒を注ぎ、私はスパイファミリーのアーニャのカツラを被って【ミックスナッツ】を歌っているのは何故だ？

そこの店が終わり、締めのうどんを食べて帰るつもりが、また次の店に行っているのは何故だ？

そうして挑んだ有馬記念。１万円分馬券を買って勝負に出た。

初めて馬券を持って見る競馬に大興奮のタヌキング。

１６番、お前は買ってないから下がれと念じ続けたが着順は5-16-4で敗北確定。

4-5-6ならプク買ってたから三万勝ちだったのにままならない。

でも面白かったからオールオーケー♪

家に帰るとオカンの買ったケーキに舌鼓。ホールケーキじゃないのでクリスマス気分はあまり無かったが、ケーキは美味いさ、ご馳走様。

朝起きて、プレゼントが無いのが普通のクリスマス。歳を取ったのだと、しみじみする３４歳タヌキングなのだった。