(三)-2

「仕方ないだろ! 仕事なんだよ!」

「夫婦で分担するって言ったじゃない!」

「だから分担してるじゃないか」

「ウソ! あなたは家庭での義務を一体どれだけ果たそうとしたのよ? 全く果たそうとしてないわよね。少なくとも私は自分の分担分はやってるわ。それなのにあなたはどう? 何もやっていないじゃない!」

「俺は料理もできないんだ。だからそこはお前に任せているんじゃないか。これが適材適所なんだよ」

「あんたが家でやるべきことをやらないのがそもそもの原因でしょう。キッチリ義務を果たしなさいよ!」

「家事なんかできるわけないだろう! 俺は男なんだぞ。でも、お前は女じゃないか! 家事をするのは女なんだ! いい加減に自覚しろ!」


(続く)

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