(二)-4

 反町はすぐに自分の席に着くと、デスク越しに彩香に話しかけてきた。

「人事の小野部長から聞いているよ。優秀だってね。待っていたよ。仕事は俺の秘書的な役目になるが、営業にも連れて行くし、君のやる気があれば折衝なども任せたい。とりあえずは、新事業立ち上げで色々あるので手伝って欲しい」

 早口で反町はそう言うと、「とりあえず、自分のデスクの確保から始めてくれ。それと総務からノートパソコンの支給を受けるように」と言いながら、デスクの上のノートパソコンに目を落とし、キーボードを叩き始めた。


(続く)

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