ブラックジョーク
千華
第1話 序章
王立リデール魔法学校。
魔法使いの素質を持った少年少女が集う魔法学校。
国にはいくつもの魔法学校があるが、リーデル魔法学校はその中でも最高峰の学校。
入学試験は非常に厳しく、
そして、入学試験。
前述の通り、恐ろしいほど難解な試験は、“学校の試験”の概念を跳ね飛ばし、最早プロの魔法使いたちを見定めるためのものと言っても過言ではないレベルの内容となっている。
飛行魔法なんてものは初歩の初歩。リーデルの入学試験で求められるものは、飛行速度と操縦センス、飛行しながらの戦闘試験の段階になる。
学校名が国で知らぬ者は居ない、といったレベルの知名度故に、入学志望者は多い。
しかし、実技試験と同時に、難解な筆記試験も設けられているため、多くの学生は試験で容赦なく落とされる。
そんな馬鹿げた学校なのに、なぜ入学希望者があとを絶たないのはなぜなのか、最早疑問であるが、学校のシステムを知ってみれば、そんな疑問も消え失せる。
なぜか、学校のモットーは“ユルユル”なのだ。
授業への出席も自由。全寮制の寮は、ホテルのスイートルームにずっと泊まり続けるようなもの。
食費もなけりゃレジャー面でも文句はない。
おまけに学費も無いに等しいとなれば、この現状にも頷くしかない。
ただ一つ。生き残れば、の話だが。
そうとは知らずに、
「これより、リーデル魔法学校、入学試験を開始する」
それが、最も多くの死者と行方不明者を出す魔法学校。リーデル魔法学校である。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます