第47話 独りきりの心
「やっと終わったぁ〜!」
冬休み最終日、太陽が沈み始めたころのことだ。冬休みの課題を終わらせて、僕は大きく伸びをした。勉強机には、丸付けまで終わらせた課題が広げられている。
やることは終わったし、もう机に縛られなくていいよね。
僕は課題をしまって、勉強机を離れた。
玄関が開く音がしたのは、そんなときだ。鍵は閉めていたし、家族以外で家の鍵を持っている人はいないのに。もしかして……
「お父さん……?」
急いで玄関に行くと、やっぱりお父さんがいた。
玄関ドアを閉めて、鍵をかけたところのようだ。黒いコートを羽織って、大荷物を抱えている。「寒い寒い」なんて、誰かに向けるわけじゃない言葉を繰り返しながら、こちらを振り返った。僕に気がつくと、いつものように優しいほほ笑みを見せる。
「明けましておめでとう」
「あ、あ……明けまして、おめでとう……ございます」
状況をうまく飲み込めないまま、喉に引っかかった言葉を少しずつ吐き出して、小さく頭を下げた。
「正月は帰れなくてすまなかった」
「いいよ。いつも通りだし」
言ってしまった後に「しまった」と思った。せっかく帰ってきてくれたのに、冷たい言葉を使ってしまった。だけど、お父さんは気にしていないのか何も言わない。
靴を脱いでリビングに行くと、こたつの上に荷物を広げ始めた。大きなエコバッグから、1つ、2つ、3つ……いくつもお菓子を取り出した。あのパッケージに見覚えがあるような、ないような……。
「優が好きなお菓子を買ってきたよ。一緒に年越しできなくてごめんな」
中身をすべて出したエコバッグを畳んで、カバンにしまいながら言う。
「うん……」
うなずきながら、お菓子を見つめた。ビスケット、グミ、キャンディ、その他もろもろ。子ども向けのお菓子ばかり。
そういえば、小さなころ好きだった覚えがある。でも、もう味も思い出せないような遠い過去の記憶だ。成長と同時に買うことがなくなったものたちで、好きかと聞かれても、YESと言えない。
お父さんは、こんなものを今でも好きだと思っているのか。もう子どもじゃないのに。
「……僕のこと知らないんだ」
笑顔を作る気が起きない。胸にぽっかり穴が空いて空気が通り抜けていくような、感情を表す言葉が見つからない、嫌な気持ちが湧き出てくる。
「どうしてそんなことを言うんだ?」
「別に」
愛してるって言ったくせに、何もわかってない。それなのにわかったようなことを言っているのが、気に食わないだけだ。
「そうだ。今度、剣道の試合があるそうだな。観に行ってもいいか?」
剣道の話が出て、顔がこわばる。
誰から聞いたんだろう。
試合があることは、田中からトークアプリで聞いた。でも、それをお父さんには伝えていなかった。僕もお父さんも、関係ないから。
「部活、先月辞めたよ」
観に行ってもいいか、なんて聞かれて、本当のことを話さないわけにいかない。退部したことは言いたくなかったけれど、伝えなかったせいで僕がいない試合を観に行かれたら、お父さんの時間を無駄に消費させてしまう。
「……」
僕の言葉に何を思ったのか、お父さんは時間が止まったみたいに黙ってしまった。僕の発言は、お父さんにとってショックだったのかもしれない。
ああ、きっと嫌なことを聞かれる。「なんで」「どうして」って部活を辞めた理由を問い詰められる。お父さんを後悔させてしまうから、話せるわけがないのに。
「……なぜ辞めたんだ」
やめて、聞かないで――。
心の底から、喉が壊れるくらい大きな声で叫びたくなる。ここにいると、ただでさえおかしい自分が、もっとおかしくなりそうだ。
「ちょっとだけ散歩してくる」
叫びたい衝動を抑え込んで、できる限りいつも通りの言い方を意識した。上着を羽織って、家から逃げ出す。お父さんが僕を呼ぶ声を無視して、走って走って、家が見えなくなったところで速度を落とした。
短い周期で吐き出される息が、白く染まる。目に入り続けている白い靴が、土にまみれていることに気づいた。そういえば、毎日履いているものなのに、ここ数ヶ月は洗ってない。
車が走る音が頭を痛くする。犬の鳴き声が耳障りだ。住宅から聞こえる一家の談笑は、鋭い刃物のように胸を切りつけ、深く刺して、えぐった。
普段はどうでもいい些細なことが、無性に気になってしまう。
「駄目だ、いったん落ち着かなきゃ……」
自分に言い聞かせる。深呼吸して、息を整えた。
お父さんが僕をよく知らないのは、しょうがない。今まで、お父さんとよく話さなかった。話をまともに聞いてくれないからって、扉を閉めたのは僕自身だ。それも、何年前のことか。僕だって成長しているんだから、好みが変わるのはおかしなことじゃない。お父さんの記憶の僕と、現実の僕……どれだけの違いがあるのだろう。
考えれば考えるほど、考えることが増えていく。
「――こんばんは、優くん」
じんじん痛むこめかみを指でおさえていると、柔らかくて落ち着いた声が聞こえてきた。どこから聞こえたのかわからず、左右を見回す。
「こっちです。公園のベンチですよ」
クスクス笑う声に振り返る。声の言う通り、公園のベンチに人がいた。薄暗くてわかりづらいけれど、僕に向けて上品に手を振っているあの子は、夏絵手だ。僕と目が合うと、そばまで歩いてやってきた。
僕は、いつの間に公園に来ていたのだろう。それよりも、ここは僕の家の近くにある公園で、夏絵手の家とはかなり離れているはずなのに、どうして夏絵手が……?
「もしかして、メッセージ見ていないんですか?」
僕が首をかしげていることに気がついたのか、夏絵手が聞いた。
「メッセージ……?」
「……会いたいです、と送りました」
夏絵手がうつむき気味に恥ずかしそうに言うものだから、こっちまで顔が熱くなってきた。違う違う、恥ずかしいのは僕じゃないよ。なんで僕まで照れてんだ。
とりあえず、メッセージを確認して……あ、スマホ置いてきちゃった。充電してたんだっけ。
「ごめん、気づかなくて。用事あった?」
明るく装い、いつもの口調で話す。
夏絵手はうなずいて、少し声を小さくした。
「実は、これを渡したくて」
ポケットから、手のひらに乗るサイズの小瓶を取り出す。見た感じ、市販薬に見える。けれど、小瓶に貼ってあるラベルには可愛らしいひつじの絵が描かれていて、なんとなく夏絵手が作った薬だろうと予想した。
「『幸せな夢を見る薬』です。これを1錠飲んで寝ると、幸せな夢を見られます。現実が苦しいのなら、せめて夢だけは、幸せなものがいいと思いませんか?」
せめて夢だけは――。
まるで、僕の現実が不幸せなものだと言われているようだ。
でも、夏絵手の言いたいことは、よくわかる。
最近の夢は、辛くて苦しくて、夜中に目が覚めてしまうものばかり。ほんの少しでいい、手のひらに乗るくらい小さくていいから、楽しい、幸福な夢を見たい。
「僕も考えるよ、そういうの」
「そう、ですよね。よかった……雫だけじゃなくて」
うなずくと、夏絵手は安心したのか大きく息をはいた。
「そんな薬あったんだ」
知らなかった。夏絵手は変な薬か危険な薬しか作らないと思っていた。
「1年生のときに作りました。現実が嫌で嫌でしょうがなくて……夢の中は幸せでいたいと思ったんです。大成功でしたよ。副作用がありませんし、ちゃんと幸せな夢を見られます」
「そっか」
相づちを打ちながら、どんな幸せな夢だったんだろう? と、ちょっとした興味を持った。
「どんな夢を見たの?」
「え!? そ、それはその、あの、内緒です」
なぜか顔を真っ赤にして、そっぽを向いた。
知りたかったのに、残念だ。
「こほん。話を戻します。お薬、優くんも飲みませんか?」
「うーん、僕はいいや」
間を空けずに断ると、夏絵手は衝撃を受けたように目を丸くして、手で口を隠した。
「どうして……」
「幸せなのは、夢の中だけだよ。夢から現実に戻らなきゃいけない。それ、死ぬまで苦しいままじゃない?」
夢が幸せなら、どんなに良いだろう。少しだけでも現実逃避できる。
けれど目が覚めたら、目の前に広がるのは苦しい現実。布団から起きられない。また朝が来たんだって、気分が沈んでいく。何もかも放棄したくなる。「今日は何をしようか」なんて考えられるほどの希望はなくて、「何をしなければならないか」ということばかり考えてしまう。楽しみなことは、頭に浮かばない。どうしようもないんだよ。
「………………わかりました。改良、進めてみますね」
夏絵手はうなずいた。そのあとに続いた言葉は、意味があまりわからなかったけれど、僕は「うん」と首を縦に振った。
「……優くん、今日は元気ないですね。もしかして、何かありましたか? なんでも相談してくださいね。雫は優くんの役に立ちたいのです」
グッと両手を握って、夏絵手は笑顔を見せた。
明るく振る舞ったつもりだったのに、元気がないと言われるとは。僕をよく見てくれているんだなって、なんだか嬉しくなった。
「ありがとう。僕、もう帰るよ」
「はい。また明日、学校で」
夏絵手が、僕の言葉をどう受け取ったのかわからない。いつもと変わらない笑顔でうなずいた。
夏絵手と別れて、家に向かう。
「ただいま」
家について、玄関を開ける。ドアの音で気づいたのか、お父さんがリビングから出てきた。
「おかえり。お菓子食べないか?」
さっそく、買ってきたお菓子を勧められる。わざわざ買ってくれたんだから、僕が食べないといけない。好きじゃないことも、ちゃんと伝えなきゃだよね。
「うん、食べる。でも、特に好みではないかな」
口角を上げて、目を細めて、笑顔を作る。上手くできているかわからない。お父さんが騙されてくれれば、それでいい。本当は笑えていないことに、気づかせたくない。
「そうだったのか、ごめんな。じゃあ、今度は一緒に買いに行こう」
お父さんは驚いた後、不機嫌になることも怒ることも、悲しむこともなかった。相変わらず優しい話し方で、ほほ笑みを絶やさない。
それが、とても心地よかった。
☆
翌日、3学期の始業日がやってきた。始業式を終えて、ホームルームの時間だ。課題を回収したり、3学期の目標を書いたりするらしい。
チャイムが鳴る前、中川が僕に話しかけた。中川から少し離れたところで、蜂田がこちらを気にしているのが見える。
「宮日くん。冬休みは、ごめんなさい」
「冬休み……?」
思い当たることがなく首をかしげていると、中川は「あっ、急に言われても困るよね」と、焦り気味に言葉を付け足した。
「お家におしかけて、色々言った挙げ句、宮日くんに『バカ』って言ったでしょ? 本当にごめんなさい」
「ああ、それ。気にしてないよ」
「でも……」
宮日くんは優しいから――と、何か言いかける。気にしてるけど、気にしてないふりをしているんじゃないの? と言おうとしているのだろうと、なんとなく思った。
「ほんとに気にしてないって。今まで忘れてたくらいだから」
それをさえぎって、中川に笑顔を向けた。大丈夫だって言っているのに、何度も何度も謝られるのは少し困る。
「そっか……。えと、じゃあ……これからも、よろしくね」
中川は不安そうな表情だったけれど、ぎこちないほほ笑みを見せた。僕はうなずいて、笑顔を返した。
「宮日さん」
中川が席に戻った後、肩をつつかれた。少し驚いて振り向くと、となりの席の夏絵手が心配そうな顔をしていた。
「調子はいかがですか?」
昨日のことがあったからかな。調子はどうか、なんて、正直に答えづらい質問をされた。昨日も平気なふりをしていたつもりだったけど、バレてしまった。夏絵手には、本音を見透かす超能力でもあるんだろうか。
「大丈夫。そんな顔すんなって」
本当は大丈夫じゃない。平気に見えるように振る舞っているだけ。周りの人に心配をかけたくないし病は気からって言うし、明るくしていれば元気になるよねって思っているから、こんな振る舞いを続けているのだ。
「無理しないで、しんどいときは休んでくださいね」
夏絵手はやっぱり、心配そうな顔だった。
☆
「あーあ……」
雫は、空になったとなりの席を見て、ため息をついた。
下校時刻になって、優くんは誰にも挨拶せずに、さっさと帰ってしまった。途中まで一緒に帰りたかったけれど、声を掛ける暇もなかった。残念だと思いながら、自分のペースで帰りの支度を済ませて通学カバンを背負う。そんなときに後輩の声がした。
「夏絵手先輩」
教室の入口から、雫を呼ぶ。教室に残っていたクラスメイトや廊下を通る生徒たちが、後輩をチラチラ見た。自然と視線が集まるなんて、イケメンは大変そう。
「どうしましたか? 優くんなら、帰りましたけれど」
後輩のそばに寄って、聞いてみた。いつも彼がここに来るときは、優くんと会うことを目的にしている。優くんは学校が終わってすぐ帰ってしまったから、もう会えない。
「夏絵手先輩に会いに来たんですよ。一緒に帰りましょう」
予想外な言葉で、思わず口が半開きになった。
夏絵手先輩に会いに来た……って、ちょっと待って。普段、あれだけ雫に毒をかけまくってるのに、何ですか? デレ期でも来ました?
「なわけないだろ。頭沸いてんのか」
ああ、なんだ。いつもの後輩か。
それよりも、大丈夫でしょうか。周りの子たちが目をまん丸にして後輩を凝視しているんだけれど、絶対「不知火くんがキャラ崩壊してる!?」的な目で見てますよ。みんなにとっての後輩がどんなキャラか、周りの反応を見ればわかる。
「あなた部活は?」
今日は定時退校日ではないから、部活は休みじゃないはず。サッカー部の後輩は、通常通り部活があるのでは?
「休みました」
後輩を凝視していた子たちが、さらに目を丸くした。友だち同士で顔を見合わせている。優等生のイメージにヒビが入ったのでしょうか。
「よく休みますね」
「まあまあ、そんなことはいいじゃないですか。一緒に帰りましょうよ。2人で」
2人で、を強調されている気がする。これは、他に友だちを連れてくるな、という意味でしょうか。とりあえず、うなずいておこう。そう思って、無言で首を縦に振った。
「よし、行きましょう」
後輩が靴箱へ向かい始める。となりを歩くのは気が引けるので、一歩後ろをついていく。廊下も階段も、靴箱で靴を履き替えて外に出てからも、一定の距離をあけて進んだ。となりを歩いていないのに、他の生徒の視線を感じる。顔が整っている後輩が注目されているのか、後輩とつりあうほど可愛くない雫が、カッコいい後輩のそばを歩いていることを気にされているのか。どちらにしろ、人の視線を感じるのは居心地が悪い。
ふいに、校門の前で後輩が足を止めた。
「……」
不機嫌そうな顔で、雫を振り返る。見た感じ無表情だけれど、よく見ると、ほんの少し眉をひそめている。この子、顔に出たり出なかったり……扱いが難しすぎます。
「遠いです。話せません」
そんなに離れてないんだけど……。
首をかしげながら、後輩のとなりに並んだ。周りの目が気になる。嫌なふうに見られていないかな。
雫の不安をよそに、後輩はいつもどおりの声のトーンで、話を続ける。
「先輩と帰りたかったわけじゃないんで、勘違いしないでくださいね」
「はいはい」
少し面倒で、雫が先に歩くと、後輩はヒヨコみたいについてきた。真隣に並ぶと、なんでもない話をするように言う。
「優の誕生日、今月の15日なんですけど知ってました?」
「え? ちょっと待ってください。うーんと、今日が9日の火曜日で……」
急な話に頭が追いつかない。指を使って考えていると、後輩が呆れたように目を細めた。
「来週の月曜です。曜日くらい把握しときましょうよ」
「あ、あと1週間しかないじゃないですか……!」
そんな話、聞いたことがない。そもそも今までの会話で、誕生日が話題にあがったことはなかったと思う。驚きのあまり、後輩が流れるように吐いた毒も気にならない。
「そうなんですよね。誕生日プレゼント何がいいと思いますか? それと、たぶん優の誕生日におじさんは帰ってこないので、家族の代わりに俺たちが誕生日パーティーをできたらいいなと考えています」
「悩みますね。パーティーは素晴らしい案だと思います」
プレゼントと言われても、優くんが欲しいものがわからない。……ううん、正しく言えば、「1つだけわかっているけれど、それは雫たちがあげられないもの」。
「プレゼントは一旦置いといて、パーティーはどうします? 3人じゃ寂しいので、剣道部の先輩を呼んで当日にするのが一番いいかなって思ったんですけど、月曜は無理ですよね。今のところ、水曜が良いかなと。定時退校日は部活ないし、みんなすぐ帰れって言われますし。それに、会場も決めないと」
「会場なら、雫の家にしたらいいですよ。みんなに来週の水曜日の予定がないか聞いてみます?」
雫の家は大きいし、広い部屋もある。10人くらいでパーティーするなら、ちょうどいい広さだと思う。ママも、雫の友だちはウェルカムって感じだから許してくれるはず。
「そうしますか。先輩は、お母さんに許可取ってくださいね。他の先輩の予定は、俺が聞いておきます」
「はい。ところで、みんなの連絡先知っていたんですか? 繋がっているのは優くんくらいだと思ってました」
「あんた失礼だな」
先輩に向けて『あんた』って言うの、やめません? と思ったけれど、何も言わず我慢した。雫と後輩は、先輩後輩としてよりも楓とキョウとして過ごしてきた時間の方が長いから、意識していないと敬語を忘れるのかもしれない。今さら直せと言われても、困ってしまいそう。
「ごめんなさい。それで、プレゼントはどうしましょう? 欲しいもの、聞きました?」
「愛情」
「雫たちには無理です」
家族じゃないから。優くんが欲しいのは、家族からもらう愛情。雫たちが愛したって、彼の心は満たされないでしょう。
「そんなことは、わかってますよ。だから悩んでるんです。あいつが一番欲しいものはわかってるのに、それをあげられない」
後輩は額に手を当てて、「どうしよ……」とつぶやいた。
「……あ、でしたら――」
雫は思いついたことを、後輩に言う。はじめはキョトンとしていた後輩だけど、理由を話すと大きくうなずいた。
「それいい。先輩、これから話し合いできます?」
「はい。雫の家で話しましょう。もうそろそろですから」
気持ちがピッタリ重なった。
2人で顔を合わせて、うなずきあったのでした。
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