この日々にさよならを。

ねこしぐれ

第0話 深夜の悲鳴

「うああぁぁっ!!」

 小太りの男が足をもたつかせながら、細い路地を駆けていく。

 僕はそれを、入り組んだ道をジグザグに走りながら追いかける。

 先回りして、前に立ちはだかった。

「ひいっ! や、やめてくれ!」

 男は足を止めると、両手を広げて前に突き出す。

 顔面蒼白で激しく震えながら、一歩ずつ後ずさった。

「死にたくない! 死にたくない!」

 男はブルブルと首を横に振る。

 目玉が零れ落ちそうなほど目を見開いて、顔をひきつらせている。

 僕は刀をかまえ、男の首に狙いを定めた。

 タンッと地面を蹴る。

 男との間合いをつめて、ザッと首を斬った。

 傷口から、血が噴水のごとく噴き出す。

 男が地面に倒れて、動かなくなった。

 僕は刀の血を振り落として、鞘に納める。

「……処理しといて」

「かしこまりました。朱雀すざく様」

 背後に現れた少女に、それだけ声をかけて、その場から離れた。


 ◆◆◆


 読んでくださり、ありがとうございます(_ _)

 そんな心優しき皆さんに、お願いがあります。

 フォロー・応援・レビュー等を、よろしくお願いしますm(_ _)m

 機能を最大限に活用できたらいいなと思っております。


 さて、物語はというと、はじめから物騒ですね。

朱雀」と「少女」は何者なのか。

 なぜ男を殺害したのか。

 そのうちわかると思います。

 これから物語を進めていきますので、良ければお付き合いください。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る