【40000PV感謝!】幽霊のまま異世界転移されたんだけど!!憑依でスキルを奪ってこの世界で最強になる予定!
ヒロロ
一章 異世界の旅
第1話 異世界転生じゃなく、転移かよ!
ユラユラ〜
風に吹かれてユラユラ〜
木にぶつかっても、通り抜けちゃう。
そう。俺は幽霊だ。
というか……恐らくそうなんだろう。
俺は、確かに死んだんだ。
生まれて間もなく難病に侵され、闘病生活18年。
ずっと病院のベッドで過ごしていたんだ。
そんな俺を母さんは見捨てなかった。
勉強も見てくれて……それなりの知識は身についたんだ。
人と関わったのは、母さんと医師と看護師だけ。
けどそれで俺は幸せだった。
母さんから沢山の愛情を受けたから…
幸せだったんだ。
だけど……18の誕生日…俺は死んだ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
どうも、お世話になります。
元人間の霧島フミヤです。
………そして今何故か幽霊となって森の中にいます。
なんで?
未練があったのか?それで成仏できなかった?
などと思考を巡らせながら風に揺られてユラユラと自然に任せて彷徨っていた。
彷徨いながら気付いたこと。
………この森、なんかおかしくね?…なのだ。
何がおかしいか。
病院のベッドの上で読んでいた異世界物の小説に必ず出ていた魔物らしきものが彷徨いていることだ。
今まで見たのは、いわゆるゴブリンとか言われる肌の色が緑色で背の低い、見るからに頭の悪そうな奴。
それと、見た目はウサギなんだけど何故か頭に尖ったツノがある奴。
そして、今目の前にいるのが……
水の塊のような…ゼリーのような…
そんな奴がポヨンポヨンはねてる。
こいつは、スライムとかいう奴ではないのか?
そんなことを思いながらスライムを見ていると、ふと疑問に思ったことがある。
なんで俺に気づかないの?…である。
読んだ本には、ゴーストとかレイスとか幽霊みたいな奴いたじゃん。
俺と何が違うんだ?
………俺を無視してポヨンポヨンはねやがって!
魔物最弱のスライムに馬鹿にされてるようで腹が立ってきた!
俺は、ポヨンポヨンはねているスライムにパンチを繰り出す。
ワンツー!ワンツー!ストレート!アッパー!
全てスライムを突き抜ける。
スライムは変形すらしない。
くっ!クソっ!
スライムごときが!俺を無視しやがって!
俺は幽霊だぞ!
ああっ!ムカついた!
もうわかった!
"取り憑いて"やろうか!
幽霊様には、憑依ってもんがあるんだぜ!
そう思った時だった!
俺の体が、スライムに吸い寄せられるように俺は、スライムの中に入ってしまったのだ。
そして、視界が上下に揺れる。
ポヨンポヨンのせいだ。
スライムのなかの魔石と呼ばれる物だと思うがそれに入り込んだようだ。
なんとなくわかるんだ。
俺はスライムを操れるのか試してみた。
" はい!右にポヨン!はい!左にポヨン!
木をクッションにして、三角飛び!"
はい!完璧です。
俺、見事に操って見せた。
最高に満足。思わずガッツポーズをかますように、ポヨンっとはねる。
………スライムに取り憑いてもなぁ。
………最弱だもんなぁ〜
うん!もう出よう!
…………
…………
ポヨンポヨン視界が上下に………
出れないんだけど!
どう頑張っても出れない。
憑依の解除どうすんだぁ〜!?
どうやら俺はスライムになってしまったようだ。
いや!待て!それだと生きてる時に見た本じゃないか!
とっとりあえず、落ち着け俺!
俺は、こうなってしまった事象を分析する。
スライムに無視されて腹が立って…取り憑いてやろか、憑依ってもんがって考えたんだ。
その瞬間スライムの中の魔石に入ってしまったんだ。
だとすれば……違う魔物に出会って憑依って念じれば……
いける?
目の前には、数匹スライムがいる。
試してみるか。
俺はポヨンポヨンはねながら近づいて憑依と念じてみる。
すると、カラダが持っていかれる感覚に陥り、視界が変わる。
目の前には、先程取り憑いていたスライムが何故か痙攣している。
死んではいないようだ。
取り敢えず成功だなと思っていると、頭の中に文字が浮かぶ。
"吸収"
なんだこれ?と思いながら"吸収"と念じてみる。
すると、痙攣していたスライムがこっちに飛んでくる。
そして、感覚では自分?いや取り憑いているスライムが痙攣していたスライムに覆いかぶさったようだ。
感覚的に……覆いかぶさって溶かして頂いている感覚……?!
何これ?ただの食事ですか???
痙攣していたスライムが食されるために飛んで来たところをみると……所謂スキル的なものなのかなと、理解はしたが……
……使う意味ある?このスキル……
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ピョン!
そして今、俺はスライムから角ウサギ?に取り憑いて(乗り換え)ていた。
コイツはスライムより強い。
頭にある鋭いツノでスライムなんか串刺しにするんだ。
ポヨンポヨン〜ピョン!グサッ!
ふふふっ!今スライムを仕留めてやったぜ!
すると、頭の中でレベル2という文字が浮かんだ。
おお〜!レベルがあるんだな!
思わずビックリ!
この角ウサギ?のスキルは刺突。
まあ、ツノで突っ込むから……納得である。
スライムの吸収のスキルも残ったまま。
俺のスキルとなっているようだ。
だから、さっきからスライムを見かけたら"吸収"と念じている。
すると、スライムが飛んでくるんだ。
俺は、ツノを突き立てるだけ。
楽にスライム狩りである。
スライム狩っていたらレベルまで上がっちゃったって訳。
魔物のスキルを奪っていけば……めちゃくちゃ強くなれるんじゃね?
でも…魔物が強くなると怖いよな。
今もし、強いの出て来たたらヤバくない?
憑依するまでに瞬殺されたら……
ていうか、俺死んで幽霊なんだけどね。
幽霊でも消滅したら怖いよね…
そう思うと冷や汗が流れるんだが……
魔物のままもなあ……それこそ人間に取り憑いて見る?人間の方が良いよね。
すると、人間の声が聞こえてきた。
俺は(角ウサギ)咄嗟に藪に隠れる。
気配を消して人間を観察する。
………………どうやら、本当に異世界のようだ。
何故なら人間の姿が、手には剣と盾、体は革鎧だからだ。
異世界転移?幽霊で?!
……おい!いい加減にしろよ!
転移って、神かなんかが関わってるんだろ!
何で幽霊の俺を転移させるんだよ!
転移じゃなくて、そこは異世界転生じゃないの!折角死んでるのに!
お決まりのチート能力もくれずに何やってんのよ!
憑依?……それって幽霊のチート能力ではなく、幽霊の特権でしょうが!
なんてことを頭の中で突っ込んでいた。
そして、俺は人間に向かって憑依を念じたのだった。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
なんか思いついたので書いてみました。
書いてたやつ完結もしてないのに……
なんかすみません。
良かったら応援の程よろしくお願いします。
皆様の応援でやる気アップします。
お願いします!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます