俳句100:モノクロの街も言葉も消ゆるバグ

モノクロの街も言葉も消ゆるバグ

ものくろのまちもことばもきゆるばぐ


無季


 区切りの100話目は、無期の句。カクヨムを続けてきて、一番面白いと思った言葉が「バグ」。

 トラブルが起きて仕事が停まっても、「バグですかね?」と軽く流されてしまう。無くすことの出来ないものでもあり、「バグ」と言われれば誰も抵抗することは出来ずに、諦めるしかない最強ワード。


 しかも、たったの二音なのだから、どこかで俳句にしようと考えていた言葉でもある。


 褪せた世界感は、類想句になるだろう。問題なのは、その原因が何であるか?プログラムの僅かなことが原因かもしれない。ほんの少し変わるだけで、明日からの日常は正常に戻るかもしれない。


 無季ではあるが、「バグ」の二音に対して、十五音のフレーズを合わせてみた句。

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