俳句83:白目剥き稲川淳二笑ひけり

白目剥き稲川淳二笑ひけり

しろめむきいながわじゅんじわらひけり


季語:無季



 稲川淳二が季語という、出所不明のニュースがありましたね。


 これも自主企画から発想を飛ばした句。繰り返される「白目むいた」という表現が面白かった。

 「え~、それって最悪じゃない」というニュアンスで「白目をむいた」としている、世代の違う表現なのかもしれない。


 それとは別に、ホラー作品が多かった。個人的には、ホラー耐性があるのかもしれない。金縛りにあったことがあるが、両手両足と胸を押さえつけられ、ひたすら後頭部を小突かれる。

 経験してしまうと、感覚が麻痺するのか、恐いというより面倒臭い感覚になる。


 「白目むいた」という言葉をどうしても使いたくて、「ホラー」要素と合わせみた句。


 遂に、取り憑かれてしまった稲川淳二。白目を剥くも、それはそれで本望。笑っているに違いない!

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