俳句74:擬装跡残る胡瓜に付くからし
擬装跡残る胡瓜に付くからし
ぎそうあとのこるきゅうりにつくからし
季語:胡瓜
おでんの句で詠んでいたが、最初は胡瓜とからしで、冷やし中華の句。いつでもスーパーで見かける胡瓜では、季語としての力は弱くなっているかもしれないが、冷やし中華として季節感を出してみた。
社員食堂で始まった冷やし中華。「俺、からしダメなんだよね」と言いながら、からしを避けて食べている人がいる。
ただ真実は違う。この人の苦手なのは「胡瓜」。都合よく「からし」を言い訳にして、半分以上の胡瓜が取り除かれる。
しかし、食堂のおばちゃんが気を利かせた「からし抜き」のサービスを始めてしまった。
結果は、「からし」と「からし+胡瓜」抜きのサービスが始まることになる。優しさなのか、お残しを良しとしなかったのかは、誰にも分からない。
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