俳句42:三日目で済む絵日記の夏休み
三日目で済む絵日記の夏休み
季語:夏休み
夏休みの宿題の句は沢山あり、終わらない宿題や放置した宿題と、よくある発想になる。
それでも何を想像させるかが分かりやすく、どう展開させるか。ベタな発想でも、基本的な展開・変化は良い練習になると。
■絵日記の車は白き夏休み
夏休みの宿題の絵日記のベタな発想の句。やっていなかった、慌てて書いたの定番中の定番。「絵日記」も便利な言葉で、「色」・「出来事」を想像させる。
上五で「絵日記」と持ってくる事で、クレヨンだったり色鉛筆の絵や色を想像させ、続く中七の「白き」で色を消してしまう。最後の下五が答えの「夏休み」の宿題。宿題が間に合わなく、白にしたんだなという展開。
ここで、もう少し季語の「夏休み」にスポットライトを当てて考えてみる。
車の色を塗らなかったのは、単に宿題をやっていなかっただけなのだろうか?
そうなれば可能性としては、「間に合わない」か「最初から楽をしようとしたか」。後者なら、また別の発想が出てくる。
■三日目で絵日記済ます夏休み
面倒な宿題は、さっさと終わらせる。心残りが無くなれば、思う存分夏休みを楽しむ。そんな、子ども目線の絵日記。
しかし、絵日記の内容なんて適当に作られたもの。それでは、親としてのメンツなんてない。まだまだ、色々なイベントはある。宿題としての提出物には問題ないが、内容はあまりにも寂しい。
■三日目で済む絵日記の夏休み
という訳で、この句が出来上がりました。
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