俳句41:未来行き人災が為遅延なり

未来行き人災が為遅延なり


無季



 宇宙へと飛び出し、その次は未来の世界へ! そんな想像は多いと思います。


 もし、未来に行く技術が確立されたら、どうなると思いますか? そんな技術があっても、未来には行けないかもしれない。

 今、世界各地で起こっている紛争や異常気象。それが未来で解決されていなければ、安全な世界とはならない。

 未来行きの列車の運行を止めるのは、今の世界の人災なのかもしれません。


 無季の句ですが、上五の「未来行き」を季語のように捉えました。それに対して、中七下五の取り合わせ。

 未来へと希望と、今の世界の憂慮。そのバランスが崩れることを願います。

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