俳句38:雪だるま手の温もりを知りて逝け
雪だるま手の温もりを知りて逝け
季語:雪だるま
俳句コンテストの参加作品を見ていて、大学時代のことを思い出しました。
手を温める時に優しく息を吹きかける。熱い珈琲を冷ます為には、強く息を吹きかける。
同じ息でも、体温計で温められた息をゆっくり吐き出すのと、外気を吸い込み強く吐き出すのでは違う。
それだけではなく、強く息を吹きかければ温度は伝わりやすくなる、流体力学の熱線境界層の話だったと思います。少し、怪しいかもしれませんが……。
何を基準に、温度を感じるのでしょうか?
温かいものに触れて「温かい」と感じるのか、それとも冷たいものに触れて「自身の温かさ」を感じるのか。そんな恩師の言葉を思い出しました。
スノーグローブ越しで、素手では触れることの少ない雪だるま。解けて崩れ小さくなった雪だるまにに、スノーグローブを外し、そっと触れる。
「知りて」という言葉は不要ですが、敢えて入れました。雪だるまの映像が、最後の「逝け」の二文字で、小さくなり崩れた雪だるまに変わる。映像の変化を意識してみました。
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