■■コンテスト二十句作品推敲■■
助詞を意識し、コンテスト二十句を推敲しました。やはり、助詞は難しい!
【前】草の芽「に」指折り詠むはリハビリよ
【後】草の芽「を」指折り詠むはリハビリよ
草の芽が出る季節「に」の印象で、季語の草の芽が脇役になる。草の芽にクローズアップし、草の芽「を」に変更。
【前】受験日「の」平温願うおりんの音
【後】受験日「も」平温願うおりんの音
受験日「の」では、その他の日は関係なくなってしまう。受験日「も」にすることで、受験日の朝が過ぎて「も」と、過去から未来まで継続する印象に変更。
【前】春眠し父のスマホも目覚まし「に」
【後】春眠し父のスマホも目覚まし「へ」
「に」は散文的になってしまう。目覚まし「に」したよから、目覚まし「へ」と変えにいく。動きや時間の流れを意識して変更。
【前】六人「に」子供神輿「に捲る袖」
【後】六人「の」子供神輿「へ袖捲り」
最初から子供が六人しかいない子供神輿のイメージなのだから、「六人の子供神輿」と伝えるべき。その子供神輿「へ」袖捲りして参加する大人が正解。
【前】夏帽子騒ぐ釣り餌「に」ソーセージ
【後】夏帽子騒ぐ釣り餌「へ」ソーセージ
これも、助詞の「に」問題。釣り餌にソーセージが付いているではなく、釣り餌がソーセージ「へ」と変わった。
【前】弁当も庭から眺む運動会
【後】庭へござ運動会も弁当も
出来るならば、五七五に収める。簡単に字余りにしない。運動会は中七で使う。
【前】通勤路と「逆の指示器」葡萄狩り
【後】通勤路と「指示器を逆へ」葡萄狩り
「指示器」がクローズアップされてしまう。通勤(仕事)と逆のイメージだから、語順が違う。助詞も「へ」を使う方が、動きが出る。
【前】保護具「手に」天井見上ぐ事務始
【後】保護具「付け」天井見上ぐ事務始
単純に保護具を身に付けていないとダメだろう。緊迫感が出ない。
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