俳句26:孫仕様重箱埋める若牛蒡

孫仕様重箱埋める若牛蒡


季語:若牛蒡


 これは想像出来ないかもしれません。私の子供の大好物は、祖母の金平牛蒡なのです!

 帰省すれば、大皿に山盛りの金平牛蒡。それを1人で平らげる息子。一番好きなおかずを聞かれても「祖母の金平牛蒡」と即答し、他の金平牛蒡とは別料理に位置付けられています。

 もちろん帰る時には、土産持たせてくれます。ぎっしり詰まった金平牛蒡のお重は圧巻の光景。牛蒡のささがきは大変でしょうが、そこは孫への愛情のようです。

 そして大量のお重の金平牛蒡は、朝夜だけでなく弁当のおかずにもなり、一人で消費してしまいます。


 最初に詠んだ句は、「若牛蒡空の弁当祖母の笑み」ですが、笑みと表現せずに伝わるような句にしました。それに三段切れですね。

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