第五章 永島 椋
第五章 永島 椋
俺は永島椋。俺は今、フリースクールにいる。
フリースクールとは、いわゆる不登校の子供たちの民間教育施設である。
「俺は矢島大輔だ。ここで教師をしている。お前にはここで教師をしてもらうが特に、何も教えんから人の授業を見て盗め。」
数日後
「今日はお前の番だ。」
「ここはこうするでここは〜。わかったな。」
「先生全くわかりません。ここはどうするんですか?」
「だから、ここは〜」
「じゃあこの場合は?」
「だから、ここは〜」
「♬🎶」
授業の終わりのチャイムだ。俺は、子供達とわからないラリーを続けただけだった。
「何がだめだったんだ一体何が。」
「今日の授業、あれで大丈夫か?」
「なんだ見てたんですね。笑いにでも来たですか」
「いや何で笑いに来るんだ?」
「いやだって、散々馬鹿にしてたのにこのざまだし。」
「お前さんは、頑張ってたさ。失敗は成功のもとって言うだろう?それと同じさ。何度も失敗することで失敗の原因がわかるのさ。よく考えてみると良い。」
次の日
「今日の授業、俺にさせてください。」
「もちろんだ、」
そして俺は授業を始めた。
「〜」
「じゃあ先生ここは〜るんですね。」
「そうだ。よくわかったな。」
「〜」
そして授業の終わりのチャイムがなった。
「今日は大盛況だったな。」
「大輔さんのおかげです。」
「いや、これはお前さんの努力だ。」
「俺は永島椋です。」
「じゃあ、永島先生か。椋先生かもしれねぇな。」
そして俺は、俺達二人は笑った。
俺はこの世界に来て大輔さんとあったことで、何かが大きくかわった。とても大切なことを学ぶことができたような気がしたのは、気のせいなのかそれともー
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