【OHP芝居】ヨセフとマリアの新婚日記
デリカテッセン38
場面[1/6]
ナレーター: 今日お話しするのは、むかし、本当にあった不思議な出来事についてです。
舞台はここ、地中海の東側のイスラエルという国です。
昔むかし、――正確に言うと今から2024年前、イスラエルのナザレという村に、ヨセフさんという大工さんがいました。
ヨゼフさんには、マリアさんというフィアンセがいました。二人は間もなく結婚する事になっていました。
さて、ある日の事でした。マリアさんが教会でお祈りをしていると、突然、天使が現れました。
天使 :「マリアよ。お前は今日身ごもった。お前は今から十か月後に男の赤ん坊を産むだろう」
ナレーター: マリアさんは、びっくり仰天です。
マリア :「とんでもありません。私は、これからヨゼフさんと結婚するのです。まだ結婚もしていないのに、身ごもったりする訳がないではありませんか」
天使 :「驚く事はありません。御子(みこ)は神様の子です。御子が生まれたら、名前はイエスと付けなさい」
ナレーター: 天使は、なんと無責任にもそう言うと、ササーツと消えてしまいました。
マリア :「あ、ちょっと! うわあん、どおしよお!」
ナレーター: 泣く泣くヨセフさんに事情を話すと、
ヨセフ :「てやんでい! 神様の子だろうがかえるの子だろうが、マリヤの産む子は俺の子でい!」
ナレーター: ヨセフさんは、構わずマリアさんと結婚してしまいました。
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