魔弾の核術師〜目が覚めたら、人間が滅亡してたので世界を支配したいと思います〜

小説狸

第1話 魔神の降臨

核戦争。


それは愚かな人類が作り出した悪魔の賜物。

核という人の形を変える事の出来るものを、

人間は作り出した。

それだけには飽き足らず、殺し合いも起こす。

その結果が核戦争だ。


核戦争が終戦する頃には人類は滅亡した。


それから数百年、人間の痕跡は白紙に変わる。

そして、新たな世界の支配者、

魔人が現れた。


魔人の見た目はほぼ人間だが、

絶対的に違うことがある、それは

魔術を所持しているという事だ。


魔核は子供のようで、何でも出来てしまう。

その力をどう使うかは魔人の好き勝手だが。













「ネイロ!あーそぼ!」


窓から友達の女の子のエリーちゃんの声がした!

僕は窓をただ開いて、外を確認した。

そこにはエリーちゃんがいて一緒に遊びたくなった。


僕はエリーちゃんと街の噴水公園に向かう。

そこで術式を見るんだ。


僕は生まれつき魔術を持っていないから、

エリーちゃんの魔術を見せてもらう。


それが日課のようなものだ。 


エリーちゃんは光を操れる魔術を持っている。

それはキラキラしてすごいんだ。


「エリーちゃん!すごい!」


「ありがと。ネイロ!

ネイロも魔術が出てくるといいね!」


「うん。、頑張る!」


「頑張って!」


そんなふうに過ごしているだけで時間は失われていく。


もう夕方になった。


「エリーちゃん、バイバイ!」


「うん!ネイロ、バイバイ!」


エリーちゃんが走って帰る。

その姿を見つめていると、劣等感に襲われる。


そんなふうに考えていると、近辺の山から緑の光を発見する。


僕は、何故かわからないが

そこにいくべきだ、と思った。


山の奥地にただひたすらに向かう。

気まぐれですることだろうか?


もう夕方の光が見えなくなる。

あの赤色の光が薄れて消え失せる。


もうどのくらい登ったかは、わからない。

そう思った時に、茂みから光が僕に飛んできた。


そこにはあるはずもない教会と、

ピアノ。


そこにはまだ光が差し伸べられていて、

夕方は残っていた。

また、白黒の鍵盤がそこにはあった。


僕は歩いて近寄る。


鍵盤を触ると音が響く。


「綺麗だな」


そう思って鍵盤を叩く。


ある程度触って周りを見ると、

椅子に座った骸骨を見つけた、


骸骨はただ空を眺めていて、

美しい姿で座っている。


僕はその骸骨に触る。


骸骨の骨は緑に光る。


目が眩む。

目の前に青年が現れた。

そして



『さよなら、ネイロくん』


ネイロは死んだ。


体を支配された。


その支配者は

ネイロの体を操り、動きを始める。


「僕はネイロだ。」




「さあ、試してみよう。」


僕はピアノに近づき、ピアノに触れる。


『the administ. 』


僕はピアノを奏でる。


『試しにこの街を壊してみよう。』


【atomic melody】


ピアノの音楽と共に街は爆発に巻き込まれる。

人々の悲鳴が聞こえる。

だが、それもピアノの美麗に消されてしまう。


ああ、楽しすぎる。

これだよ。

支配出来るこの快感。


よし、決めた。


この世界を僕は支配する。











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