第8話

「すみません。もう出来ません」

そう送りました。

グループに

「今日はもう一人のメンバーが準備できなくて申し訳ありませんが、明日はみんなに連絡して今回の任務を続けます。3回購入すれば、資金の引き出し手続きができます。」

「これ以上の送金は出来ませんのでこれで終わりにして退会したいです」

「明日の準備ができたら、任務を完了して資金と報酬を引き出すように連絡してください。」

「もう出来ないので警察に相談します」

「データは秘密にする必要がある!私たちのデータを明かさないでください!発見すると、アカウントが凍結される可能性があります!何とかして、完成したらすぐに引き出しを申請してください」

「絶対に無理なので出来ません」

「元金と報酬の引き出しを放棄しましたか。」

「元金だけは戻してほしいです」

「もしあなたが言うように簡単にこの間違いを解決することができたら、私はみんなに送金させません。」

やり取りはここまでです。


この後娘の住む地域の警察の方と話し、私の地元の警察に引き継いで貰い、警察署に行きました。

最初に入れたアプリがもしかしたら遠隔操作される可能性がある事。

最後の操作が違ったのも、最初の指示の後書き換えられた可能性もある事。

グループの3人はサクラである事。

言われれば思い当たることばかり。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る