宇宙の果てに

ねこしぐれ

プロローグ

 わたし――海雀うみすずめ菜乃葉なのはは、海岸で空を見上げていた。

 彼は、今頃どうしているのでしょうか……。

「会いたいな」

 かれこれ、一年以上会ってない。

 わたし、もう中学生になってしまう。

 彼の背は伸びているかな?

 まだ、わたしと変わらないかな?

 彼は、わたしと会いたいって、思ってくれているかな?

「会いたいなぁ……」

 わたしは、もう一度呟く。

 ザッと、砂を踏む音がした。

「!」

 驚いて振り返ると、そこには――。

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