ああ、晩夏
山本もぐら
ああ、晩夏
ぼくのお尻が、君を天国に連れて行く。
晩夏だった。すでに人のいないプールの上を、涼しい風が吹いた。
君は笑いながら、
ぼくのお尻、見てよ。
呟いていた。
かすかにイカの臭いがしたのだ。
ああ、晩夏 山本もぐら @yamamotomogura
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