第5話
その次に教室へ向かった。
いい朝だ。小鳥がちゅんちゅんと囁きあっている。
すると通学中、なんとナナミに会った。
俺は思わずびくりとして逃げようとしたが、ナナミはじっと俺の方を見つめていた。
ちょっと誰よ、あのイケメンは。
目がそう言っているように思えた。
ナナミはなんとこちらにやってきて、ハートマークの目のまま俺に話しかけてきた。
「ねね、あなたどこの高校?どの辺りに住んでるの?なんて名前?」
そのマシンガンのような質問攻めに、俺は思わず目眩を起こした。
心の中で、お前なんかに教えるわけねえだろバカと思っていた。
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