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    届かなかった背中 後篇への応援コメント

    兄妹の話かと思いきや、しっかりリウドルフのお話でした。
    荒涼とした寒々しい情景描写に、引き裂かれて離れてゆくばかりのリウドルフの心情が痛々しくも切ないです。

    粉雪を纏った風が吹き抜けるような、寂しくも心に残る読後感でした。
    素敵な作品をありがとうございました。

    作者からの返信

    栄三五さん

    ありがとうございます。この作品はヘンゼルとグレーテル詐欺と呼んでいます。
    一万字で書く短篇は、わたしの「好き」を詰め込んだようなものになります。
    ブリューゲルの絵画が好きで画集も持っているのですが、あの雰囲気を頭においておりました。
    雪景色、寒そうですよね(;´Д`)

    子どもの頃は何とかしてこの絵画の中に入れないものかと想っておりました。ブリューゲルの絵はわたしの空想を育ててくれました。
    栄三五さんにもきっとそんな作品があるでしょうね。
    読んで下さってありがとうございました。

  • 届かなかった背中 後篇への応援コメント

    なんて趣のある私好みの物語。いや別に私のために書いてくださったわけではないと重々承知しておりますが、読むことができて幸せでした。ありがとうございます。

    植民請負人の単語を出しながら、ハーメルンの笛吹き男ではなくヘンゼルとグレーテルに焦点を当てている辺りも、歴史民俗学や阿部謹也先生のご著作に親しんでいる者には心憎い演出です。

    透明感のある雪の季節と古い森、女が魔女にならざるをえない世界。近しい血がともすれば暴力になる世界。理想の騎士は生身の女に目もくれず、神や名誉という不確かな輝きに溺れて、その若き血潮を悪戯に消費する。理想と現実があべこべの世界。そうした中世から近世ヨーロッパの内包する暗闇を息を殺して見つめるような、上質な映画を観ている気持ちになりました。

    今年も朝吹さんの素敵な作品を読めることを楽しみにしています。
    よろしくお願いいたします!

    作者からの返信

    鐘古こよみさん

    鐘古こよみさんの為に書いてみました♡
    嘘です、でも好みに合致していたら嬉しいです。

    植民請負人の単語からストレートにハーメルンの笛吹き男に直結するのがさすがは鐘古さんです。
    本人は途中からラインハルトとアンネローゼみたいだなと気づいて(銀英伝)、大笑いしておりました。

    植民請負人(ロカトール)がハーメルンの笛吹男の正体だったら、大勢の子どもが一度に消えたことにも理由がつきそうですが、開拓の主力にはならない子どもを連れて行くのはやはりおかしいですよね。
    一体何があったのでしょうね。
    少年十字軍に悪ノリで参加して全員遭難でもしたのでしょうか。
    当時は地図がないので(あっても不正確)遠くに誰かが行ってしまうというのは、無学な人々の脳内でははるか遠くの、それこそ異次元に消えたくらいの感覚になってしまう説がけっこう気に入っています。
    一つだけ歴史上のミステリーの真相を知ることが出来るのであれば、この事件が知りたいです。
    鐘古さんはどんな歴史ミステリーの真相に惹かれますか?

    今年もよろしくお願い申し上げます💕


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    届かなかった背中 後篇への応援コメント

    何処かへと行こうとしたグレーテルの心には晴れの部分も存在したのではないか、と想像いたしました。
    薄暗い、どんよりとした風景の中に、ひと筋の光があったならば、と。

    朝吹さんの新作エッセイ、⭐99ですね。どきどきしております。

    そして、こちらのコメント欄から旗尾鉄様のところに伺うことができました。朝吹さんのところからですとコメント欄に残させて頂きました。ありがとうございます。
    本年は、誠にありがとうございました。
    朝吹さんとこのようにお話できるなんて、秋頃までの豆に伝えたら、きっと驚くことでしょう。

    来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。コメントへのご返信も年内には必ずや。
    いつも本当にありがとうございます。

    作者からの返信

    豆ははこさん

    そうですね、グレーテルの心の中には後ろ向きのものだけではなく、生まれてはじめて味わうような解放感があったと想うのです。あの時代の女性が育った邑や家族から離れて何処かに行くことはなかなか選べなかったと想いますし、それまで、選択肢自体がなかったでしょうから。

    エッセイ☆99? 本当だ、確認したらそうなっていました。
    エッセイは☆100を超えたことがあるのですが肝心の小説の方はなかなか到達しません(;^ω^)
    それについては、元々からごく一部の人が好んでくれるような小説世界なので妥当かな~とは想っています。

    旗尾さんとはお題企画などで時々お逢いするのですが、「へえ、こんな風にお題を処理されましたか」といつも楽しませてもらっております。

    カクヨムコンの勢いを借りて豆ははこさんとお話しできて、わたしの方こそ望外の倖せでした。
    何というか、老若男女問わず、豆ははこさんの掌で転がされているような、抜群の安定感が豆さまにはあります(笑)

    来年もどうぞよろしくお願い申し上げます(*´ω`)

  • 届かなかった背中 後篇への応援コメント

    美しく精密な描写で、冒頭から一気に物語に引き込まれました。
    舞台はドイツあたりでしょうか。北国の冬、わびしい邑の風景が見えるようでした。

    そして二組の兄妹、姉弟の人生がシンクロするような形で進むストーリー。
    すばらしかったです。

    作者からの返信

    旗尾 鉄さん

    足を運んでいただき恐縮です。
    そうです中世ドイツです。辺り一面、森、みたいな時代から、少し近代寄りが舞台です。
    それ以前の森は半端なく森です。大地全て森です。昼間でも真っ暗です。
    楽しんで下さってありがとうございました♡

    旗尾さん「くちづけする女」改編版をカクヨムコンにエントリされているではありませんか。
    さっそく☆を投票しておきましたよ~。


  • 編集済

    届かなかった背中 後篇への応援コメント

    ヘンゼルとグレーテル、
    リツィアとリウドルフ。
    兄から妹への、姉から弟への一途で盲目的な愛。
    縛り付けるか、押し付けるかの違いはあっても
    歪んだ愛し方しか出来なかった不幸…

    でも。
    傍にいるからなのか、
    身内を狂わせてしまう魔性こそが
    本当の罪なのかもしれない、なんて。
    グレーテルとリウドルフは
    兄、姉にとってのファムファタル、オムファタル…?

    降りしきる雪の中。厳しくも美しい冬景色。
    兄妹の真相も、姉弟の真実も
    しんと静かに凍りついてしまうような
    綺麗で幻想的なミステリーでした。
    良いものを読ませていただきました。

    作者からの返信

    三寿木春さん

    今年一年、三寿木さんにはひとかたならぬお世話になりました~。
    あまり受けない作品をまた書いちゃったな~と想っているところに三寿木さんからのハートがあると、ぴょーんと飛び上がっていました。

    お題がミステリーでした。ミステリーは解釈の幅が広いので、古代文明の謎とか、UFO的なミステリーでも良かったんだなと後から。
    警察小説系は専門の方がいらっしゃるので、好きな時代に舞台を据えて好き放題書きました。今回はヨシアスを書くのが楽しかったです。
    ファムファタルって魅了された人の運命も変えますが、本人の運命も、そんなに平坦ではいられないのですよね。
    魔性といえば、三寿木さんのお得意とするところなので、このお題を三寿木さんが書いたらやはり、小悪魔風のキャラが出てきたはずです(笑)
    少年でも少女でも、大きな欠損を抱えていてもあり余る才能の硝子の光で補うような、闇系のカリスマ・キャラを書くのが三寿木さんはお上手ですよね。

    今のところ三寿木さんはカクヨムコンには参加されていませんよね。
    後半の1月投稿組でしょうか?
    伸びてほしい作品ほど埋もれるジンクスを更新して、この作品もきっと海底に消えますが、ランクインしなくとも三寿木さんに読んでもらえたことでもう満足しています。

    よいお正月をお迎えください(*´▽`*)

  • 届かなかった背中 後篇への応援コメント

    生々しいほどリアリティある背景世界。おなじく生々しく描写された登場人物たちの秘めた危うい影。それらのなかにテーマ「届かなかった背中」が重く浮かんでいるようでした。

    作者からの返信

    武江成緒さん

    「とどかなかった背中」でミステリーを書くというお題でした。ミステリーは専門の方がいらっしゃるので、こちらは舞台ごと自分の好きな時代に投げ込んでしまいました。愉しんで読んで下さったのなら嬉しいです。
    レビューもありがとうございました。

  • 届かなかった背中 中篇への応援コメント

    うーむ、誰が犯人なのでしょうかね……。

    作者からの返信

    さかもりさん

    こんにちは。さて誰なのでしょうね……。

  • 届かなかった背中 後篇への応援コメント

    ヘンゼルとグレーテルという名前に、最初は気を取られていましたが……読み終えてみますと、全てが心情的に繋がって、絡み合っていて、とても読み応えのある物語でした。

    相手を重んじない歪んだ愛、相手を思って潜める愛。たまらなかったです!

    たとえ短編であっても登場人物に奥行きがあるのは、やはり朝吹さまの素晴らしい手腕あってのものですね。そういう面でも、とても感動しました✨

    素敵な作品を読ませてくださってありがとうございます😊

    作者からの返信

    ヒニヨルさん

    ヘンゼルとグレーテル詐欺でした(;´Д`)
    童話どおり子どもが魔女に監禁される筋も考えたのですが、課題がミステリーだったので、やっぱり先行きが分からない方がいいかな~と。

    童話の中の悪役の継母はすべて元原稿では実母なので、童話の中でヘンゼルとグレーテルを森の奥に追いやって餓死させようとした話も、当時は本当にあったことなんでしょうね。日本でも飢饉の時にはそうだったように。
    そして森の中の魔女も、もしかしたら本当の母で、子どもを食べちゃったのかもしれません。
    ヘンゼルを太らせるためにご馳走を与えているのにいっこうに太らない、おかしいおかしいと魔女が云う。
    それは、檻の中から食べ終わった骨をヘンゼルが差し出して盲目の魔女に握らせていたから。
    このへんの下りも、何だかリアルですよね。

    ミステリー専門の書き手さんもちらほら参加している企画なので、他の方の作品を読んで回るのが楽しみです。
    年の瀬の忙しい中、ありがとうございました。

  • 届かなかった背中 前篇への応援コメント

    よく知っている物語が、ミステリーになっているだなんて! しかも、朝吹さまの手によって、かなり緻密に設定が作り込まれていて興味深いです✨
    (この気持ちを忘れないうちに、コメントしてしまいました)

    作者からの返信

    ヒニヨルさん

    お忙しい中、ありがとうございます。
    妖精さんにまとわりつかれながら荷造りに奮闘しているヒニヨルさんが脳裏に浮かびます。でも妖精だと想うと、「今なぜそんなことをする」と腹が立たなくていいですね笑

    編集済
  • 届かなかった背中 後篇への応援コメント

     民話世界を描ききった、まさにファンタジーというべき内容。重厚だけれど重すぎない語り。
     見事な一作でした。

    作者からの返信

    藍条森也さん

    こんにちは。
    同じ企画に投稿している作品の中で、最初に藍条森也さんのものを読んで、戻ってきたら、コメントを頂いておりました。
    このお題で「ネアンデルタール人?」と一番さいしょに眼を惹いたのです(後ほどあらためておうかがいします)

    ミステリーというよりは普通の物語に近かったのですが、楽しんで下さってありがとうございました♡

  • 届かなかった背中 後篇への応援コメント

    朝吹様

    なんとも切ないです。リツィアとヘンゼルの、重く圧し掛かるほどの鍾愛が。
    それに耐えられなかったグレーテル、耐えながら生きていかざるを得ないリウドルフ。この対比が朝吹様の独特の世界観の中で毒々しいまでに美しくも残酷に描かれていて、読ませる力の凄さを感じます。
    ヘンゼルとグレーテルの御魂に救済が訪れることを願います。

    この一年、朝吹様の著作にてたくさんの有意義な読書体験をさせていただきました。エッセイ級の近況ノートも然り。いずれも内容が深く鋭く透徹し、知性に満ち、読者の想像をかき立て、読後の余韻もカタルシスを覚えるほどに素晴らしい御作ばかりでした。朝吹様の小説は印象深く、ずっと心に残ります。
    朝吹様の新作の通知が来て、自分が読み始める頃にはもう既にたくさんの★があって……如何に朝吹マニアが増殖しているのかがはっきりとわかります。
    朝吹様がすっかり人気作家になられた! そのことがわかり、嬉しいです。
    いつも素晴らしく面白い小説を読ませていただき、ありがとうございます。
    今年一年、誠にありがとうございました!\(^o^)/

    作者からの返信

    ブロ子さん

    今年一年、こちらこそありがとうございました🌸
    ブロ子さんとお話し出来て、わたしこそ倖せでした。
    ヘンゼルとグレーテルといえばグリム童話の彼らというイメージなので、あえてその名を使ってみました。
    この名まえ、一瞬で中世ドイツの雰囲気になりますね。

    お題がミステリーだったのです。ミステリーは専科の方がいらっしゃいますから、こそこそと書かせてもらいました。
    何となく「菊」の方がミステリーっぽかったな~と今さらのように想い返しています。

    カクヨムコンの立ち上がりの勢いを借りて、12月前半は伸びました。あんなジャンルごちゃまぜの中で、予想外に頑張ってくれました。
    来月になるとまたガラリと順位が変わるのでしょうね。
    今回は読専さんを掴んでいる人が強いのです。上位の方々は即日のうちにぽーんと昇ります。すごいです。
    祭りが終わったら、また元通りに、ほそぼそと、じわじわと、PVを伸ばすかたちに落ち着くのでしょう。
    それもよしです。

    折にふれてブロ子さんから感想を頂けて、本当に嬉しかったです。何度も読み返しています。
    来年もよろしくお願いします(*´▽`*)

  • 届かなかった背中 後篇への応援コメント

    お題でカクコン挑戦企画にご参加ありがとうございます🙇
    物語の世界にどっぷりつかりました(*´-`)
    いろいろと複雑で切なくもある男女たちの心情が伝わってきてやるせない気持ちになりました(/o\)
    みんなの想いがとても深く強く特に女性が魔女になろうという想いにそれを感じられて切ないけど素敵だなと思いました(;o;)
    面白かったです(* >ω<)

    作者からの返信

    クロノヒョウさん

    深夜にこっそり投稿したのですが、こんなに早くお読みいただけるとは~。
    今年最後の作品になるかと想い、自分の好きな世界を舞台にしました。
    ミステリーは専門の方が大勢いらっしゃいますから、端っこで遊ばせてもらいました。
    そして今回はお題である「とどかなかった背中」をそのままタイトルにも流用させてもらっております。違反でしたら後からでもご指摘下さい。

    今年一年、クロノヒョウさんの企画でとても楽しく過ごさせてもらいました。
    本当にありがとうございました。
    来年もよろしくお願いします。よいお年を🌸(*´ω`)