あんよだよ
山本もぐら
あんよだよ
電車の窓に映る半分に切断された
トカゲがウインクする。
あたしのあんよだよー。
コンビニで横たわり老婆が口から緑色の煙を吐いた。
スマートホンを凝視する人々が、
あんよ、ばいばい、あんよ、あんよ。
と、一斉に歌う。
電車の中で腐っていく
体が破壊されて
爬虫類たちが、
無数の四つん這いの動物たちが、
私の腹を突き破って
元気に叫び始める。
あんよだよ 山本もぐら @yamamotomogura
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます